「吸音ウール」と「グラスウール」はどちらも建築材料として活用されている素材です。
この2つの素材にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「吸音ウール」と「グラスウール」の違いを解説します。
「吸音ウール」とは?
「吸音ウール」とは、「ポリエステルを繊維状に加工した素材」です。
「吸音ウール」の使い方
ポリエステルの一種であるポリエチレンテレフタレートを細い繊維状に加工した素材で特に吸音性に優れることから「吸音ウール」と呼ばれます。
糸のように細くしたポリエチレンテレフタレートを圧縮して板状に固めたものが建築用の防音材として使用されています。
軽量で安価な扱いやすい建築素材ですが吸音性能は数ある素材の中でもトップクラスです。
「グラスウール」とは?
「グラスウール」とは、「ガラスを繊維状に加工した建築素材」です。
「グラスウール」の使い方
ガラスを繊維状に加工してから綿のようにまとめた素材を指します。
断熱性能に優れることから壁裏や床下などに施工する断熱材として広く用いられています。
「吸音ウール」と「グラスウール」の違い
「吸音ウール」と「グラスウール」の違いは「素材」と「特性」です。
どちらも繊維状に加工した材料をまとめて扱いやすく整えた建築素材ですが「吸音ウール」はポリエチレンテレフタレートでできている吸音性に優れた建築素材なのに対し「グラスウール」はガラスでできた断熱性に優れた建築素材です。
「吸音ウール」にも高い断熱性能があり「グラスウール」もかなり吸音性の高い素材ですが、マンションの床や楽器を演奏する部屋などに使用する吸音材としては「吸音ウール」を使い省エネ性が求められる住宅の断熱材としては「グラスウール」を使用するというように使い分けられています。
まとめ
「吸音ウール」と「グラスウール」は素材と特性の違いで区別されています。
どちらもリサイクル材料の使用率が高いエコ建材なので新しい住宅を建てる時は必要に応じて使用しましょう。