「未だに」と「今だに」と「まだ」の違いとは?分かりやすく解釈

「未だに」と「今だに」と「まだ」の違い生活・教育

この記事では、「未だに」「未だに」「まだ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「未だに」とは?

過去から現在まで続いている事柄という意味で、ややネガティブな意味で使われるケースが多く、「未だに工事が終わっていない」「未だにブラウン管のテレビを使っている」など本来では新たなものへと進行しているという意味合いで使うことも見られます。

古くから素晴らしいものが残っているというニュアンスではあまり使われず、「未だにお城がそびえている」という使い方は間違いです。

まだという意味もありますが、ある程度長い時間もしくは世代が経過しているという使い方になり、時間はもちろん、短期間でソフトウェアのバージョンアップが複数回行われた場合などで最新ではないときは未だにという言葉が使えます。


「未だに」とは?

未だにとほぼ同じ意味であるという見方がある言葉ですが、未だにの誤用であるという指摘もあります。

未だにとの決定的な使い分けが難しい言葉でもあり、平仮名でいまだにと使うのが無難ともされています。

「未だにブラウン管のテレビを使っている」という使い方でも通らなくはないでしょう。

古いもの、予定したとおりに進んでいないものに使うことがあります。


「まだ」とは

その時点までに実現していない様子や、一定の水準に遠く及ばない様子、未熟であるという意味があり、「ブラックコーヒーはまだ早い」という言葉では未熟であると言った意味合いになります。

「まだ郵便が届かない」という言葉ではその時点までに実現していない様子となります。

時間経過の概念と予想や仮定の概念がある言葉で「名前はまだない」という言葉では今後付くかもしれない、または一般的には付くものであるという含みもあります。

「まだまだ」と繰り返した場合、強調ができ実現していないという意味と水準に及ばないという両方の意味が維持されています。

「まだまだ届かない」では実現していない、「まだまだ通用しない」では一定の水準に及ばないという意味になります。

「未だに」と「未だに」と「まだ」の違い

未だにと未だにはほぼ同じ意味とされており、長い期間を経て進歩していたり、複数の世代交代をしていてもおかしくない状態なのに何も進んでいないケースで使われ、未だにWindows7を使っているなどという使い方ができます。

ただし未だには未だにの誤用という見方もあり、平仮名で使ったほうが無難とされます。

「まだ」は時間的な経過をしても実現していないこと、未熟なことを指す言葉で、未だにという言葉は直接的に未熟なことは指しません。

「まだ電話がこない」など予期している時間をすぎた場合であればいつでも使え、分単位から年単位まで使えます。

まとめ

「未だに」「未だに」「まだ」「いまだに」「まだ」に分類でき、期間の概念としては「いまだに」のほうが長いものと言え、「いまだに工事が始まらない」など期日をかなり過ぎているケースで使え、「まだ」であれば電車が数分遅れたケースでも「まだ電車が来ない」という使い方ができます。