この記事では、「負傷」と「怪我」と「傷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「負傷」とは?
皮膚や筋肉が破けたり、裂けたりなどすることを負うという意味です。
破けたり裂けたりするのは皮膚や筋肉など体の部位で、物のことではありません。
たとえば、車と接触する交通事故があり、歩行者が道路に倒れてしまったとします。
道路はコンクリートなので、倒れれば強い衝撃が加わり、それによって骨が折れることがあります。
また、車との接触で骨を折ったり、打撲をしたりといったこともあります。
こういった事柄を身に受けることを意味する言葉です。
転んでわずかに皮膚が裂けることにはあまり使用せず、大きなものを指す場合が多いです。
「怪我」とは?
3つの意味があります。
1つめは、体の皮膚や筋肉が破けたり、裂けたりなどすることを負うことです。
また、その破けたり裂けたりしているところです。
包丁を使っていて、誤って手を切ってしまいました。
このとき皮膚が裂けます。
こういったことを身に受けることや、その裂けた部分を意味する言葉です。
2つめは思いもよらない失敗です。
何かを失うような場合をいいます。
FXに挑戦することで説明をします。
ある人はFXをやってみたいと思っています。
何も知識がありませんが、とりあえずやってみました。
知識がないと行うのは難しいのに、準備をせずに行ってしまったため、失敗をしました。
このとき不利益を被っています。
これは「慣れないことに手を出して怪我をする」などと表現します。
3つめは思ってもいない事態です。
予想していなかった結果を招くことを意味します。
「傷」とは
5つの意味があります。
1つめは、皮膚や筋肉の破けたり裂けたりした部分です。
木登りをしていたときに、腕を枝でこすってしまいました。
このときに枝によって皮膚が浅く引き裂かれました。
やや血がにじんでいます。
この部分を意味する言葉です。
2つめは物の表面の裂けたところや欠けたところです。
レンズをたわしでこすったら、表面に跡がついてしまいます。
この跡は消えません。
この部分を意味します。
3つめは好ましくない点です。
優しくて性格がいいけれど、たまにおっちょこちょいをする人がいたとします。
こういったことを「たまにきず」などといいます。
4つめは不名誉な点です。
5つめは、心に受けた大きな打撃です。
失恋をしてこの状態になることが珍しくありません。
心は目に見えないので裂けていたりするかは目で確かめられません。
「負傷」と「怪我」と「傷」の違い
皮膚や筋肉が裂けたりした部分が「傷」で、それを身に受けることが「負傷」や「怪我」です。
「負傷」は体のことだけを意味します。
「怪我」は体以外にも過失といった意味もあり、「傷」は物の欠けた部分などのことや、心に受けた打撃のことなどの意味もあります。
まとめ
体に受ける損害の意味が同じです。
それぞれの言葉には複数の意味があり、その点に違いがあります。