世の中にはたくさんの本があります。
漫画や小説、自己啓発本、図鑑や絵本など。
一冊読み終えると達成感に包まれますし、それが長編シリーズであればなおさらです。
ところでひとつの本を全て読み切ったときに使う言葉には、いくつか種類があることをご存知でしょうか。
この記事では、「読了」と「読破」と「完読」の違いを分かりやすく説明していきます。
「読了」とは?
読了とは「すっかり読み終わること」です。
了という漢字は完了や終了などの言葉に使われ、すべてが終わることを意味します。
読了は「話題の本を今朝読了した」などのように本を読み終わったときにも使いますが、「母からの手紙を読了した」という風に手紙を読み終わったときなどにも使われます。
本、手紙、雑誌、新聞など文章を読むものならすべてに使ってよいでしょう。
「読破」とは?
読破も読了とおなじく「すっかり読み終わること」です。
ただ読破は分厚い書物や難解な書物を読み終わった場合に使われることが多く、読み終えるまでに時間や手間がかかるものを読み切った達成感を表す意味合いが強くなっています。
「日本三大奇書のひとつであるドグラマグラをやっと読破した」「海外の洋書を辞書片手に読破した」「シリーズ百巻を読破した」などのように難読な本を読むという壁を突破したときに使われます。
読破は主に漫画や小説などの物語の本に使われる場合が多く、読了のように雑誌や手紙などには使われません。
「完読」とは?
完読は完という字が使われているように、やはり「すっかり読み終わること」を意味します。
読破と違う部分は書籍の内容は問われないところです。
難解な小説でも子供向けの絵本でも、とにかく最後まで読み切れば「完読」となり、読み切った達成感を表せます。
すべて文章を読み切れば完読なので、読了と同じく本や雑誌、新聞、手紙などのすべての文字を読むものに使うことが出来ます。
「読了」と「読破」と「完読」の違い
これらみっつの言葉に共通するのは「最後まで読み終わること」という意味を持つところです。
「読了」はどんなものを読み切ったときにでも使える使い勝手の良い言葉です。
「完読」も書籍の種類を問わず使えますが、読了よりも読み切ったという達成感を表したいときに使いましょう。
完読よりもさらに読み切った達成感を表したいとき、たとえば難解な本や巻数の多い本など読むのに時間や労力がかかるものを最後まで読み切った時などには「読破」が使えます。
みっつの言葉の使い方の違いは、その文章を読み切ったときの達成感の違いにあると言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
短い物語でも長い歴史書でも、最後まで読み切ればどんな内容でも不思議と達成感に包まれます。
本は読めば必ず自分の知識の糧になります。
たまにはふらりと本屋や図書館に立ち寄り、いろんな本を手に取って読了し、完読し、読破していくのもよいのではないでしょうか。