この記事では、「廃村」と「限界集落」と「過疎地域」の違いを分かりやすく説明していきます。
「廃村」とは?
「廃村」は「はいそん」と読みます。
「廃村」は「過疎地帯などで、住む人のいなくなった村」という意味があります。
また、「廃村」は「市町村合併などにより、存在しなくなった村」という意味があります。
「廃村」の言葉の使い方
故郷の村が、過疎が進んだ事によって、誰も住まなくなってしまった場合は、「私の故郷の村は、廃村となってしまった」などという文章にできます。
また、市町村合併によって、自分が生まれ育った村が、他の市などに吸収されてしまい、亡くなってしまった場合は、「市町村合併の結果、私の生まれ育った村は、廃村となった」などという文章を作ることができます。
「限界集落」とは?
「限界集落」は「げんかいしゅうらく」と読みます。
「限界集落」は、「過疎などによって、65歳以上の高齢者の割合が50パーセントを超えるようなった集落のこと」という意味があります。
過疎化が進み、家を継ぐ若者が、集落を離れて都会で暮らし始めると、社会的な共同作業が困難になっていきます。
このような高齢化が進んだ集落は「限界集落」と呼ばれます。
「限界集落」の言葉の使い方
自分が住んでいる集落の若者が次々と都会で就職してしまい、残されたのが高齢者ばかりの場合、「私が暮らしている集落も、いよいよ限界集落となった」などという文章にできます。
「過疎地域」とは
「過疎地域」は「かそちいき」と読みます。
「過疎地域」は、「人口の著しい現象により、活力が低下してしまった地域」という意味があります。
「過疎地域」は、人口が少なく、自治体の地方税の税収が少ないため、財政力が弱いという特徴があります。
市区町村単位で、「過疎地域」と呼ばれる傾向があります。
「過疎地域」の言葉の使い方
ある市区町村の人口が激しく少なくなっている時、「過疎地域」と呼ばれます。
「過疎地域を救うため、国が財政的に支援する」などという文章を作ることができます。
「廃村」と「限界集落」と「過疎地域」の違い
「廃村」は「過疎地帯などで、住む人のいなくなった村」という意味があります。
また「限界集落」は、「過疎などによって、65歳以上の高齢者の割合が50パーセントを超えるようなった集落のこと」という意味があります。
さらに「過疎地域」は、「人口の著しい現象により、活力が低下してしまった地域」という意味があります。
いずれも、「過疎」などにより、人口が減った地域についての言葉となります。
過疎の結果、村が無くなってしまった場合「廃村」という言葉を使います。
過疎の結果、活力がなくなった自治体は「過疎地域」と呼ばれます。
さらに、過疎が進むだけでなく、高齢化が進み、65歳以上が5割を占める集落は「限界集落」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「廃村」と「限界集落」と「過疎地域」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
意味を知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。