ダイエットできになるものといえば「贅肉」と「脂肪」と「脂質」です。
これらは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「贅肉」と「脂肪」と「脂質」の違いについて解説します。
「贅肉」とは?
「贅肉」とは、「役に立たない余分な肉」を意味する言葉です。
本来生存に必要な量を上回る栄養をぜいたくに摂取した結果ついてしまう肉が「贅肉」であり暴飲暴食や不摂生などの理由により体についてしまった無駄な肉を総称して「贅肉」と表現します。
お腹まわりや太ももなどにつきやすく、筋肉など運動機能に貢献しない意味のない肉全般をさして「贅肉」と表現します。
「贅肉」は体についた余分なウエイトであり活動の妨げになります。
「贅肉」がついてしまうと体が重くなり運動機能に支障をきたすほか、内臓機能や分泌系にも影響を及ぼし健康被害につながることもあります。
「贅肉」の「贅」という字は「ぜいたく」を意味します。
「贅肉」の例文
・『お腹まわりについた贅肉を見てため息をつく』
・『ブヨブヨの贅肉だらけな体でまともなプレーを出来るはずがない』
「脂肪」とは?
「脂肪」とは、「三大栄養素のひとつで身体活動におけるエネルギー源として機能するもの」を意味する言葉です。
人間の活動に欠かせない3つの栄養素が「三大栄養素」です。
「脂肪」は「タンパク質」「炭水化物」と並ぶ三大栄養素のひとつであり身体活動の際にはエネルギー源として働きます。
広義では有機溶媒に溶ける有機化合物のことを「脂肪」と呼びますが一般的には「中性脂肪」を指します。
一般的な意味合いとしては人間の体を構成する物質のうち筋肉や内臓、骨や皮膚ではない余分な肉を指して「脂肪」と表現することもあります。
「脂肪」の例文
・『ダイエットのために脂肪の少ない肉を選ぶ』
・『脂肪の摂り過ぎは体に良くないのでヘルシーなメニューを選ぶ』
「脂質」とは
「脂質」とは、「栄養素としての脂肪を指す言葉」です。
一般的には三大栄養のひとつとして体に摂取するものを「脂質」と表現します。
同じものを指す言葉として「脂」や「脂分」などの表現がありますが栄養学で使われる正式名称は「脂質」です。
「脂質」はいわゆる油や脂身と混同されがちですが本来の意味合いは栄養素そのものであり直接的な物質を指す言葉ではありません。
肉の脂身やオイルに含まれている成分が「脂質」であり油っぽくない食品にも含まれています。
過剰に摂取すると肥満になることから飽食の時代においては迷惑な存在として扱われがちですが、本来の「脂質」は人間の活動に欠かせないエネルギー源であり過度に摂取を控えると体調不良を引き起こす恐れがあります。
余分な肉を燃やすエネルギーとしても働くので健康的に痩せたいのなら適度に「脂質」を摂取するほうが効率的です。
「脂質」の例文
・『食品に含まれる脂質の量を確認する』
・『脂質を控えたダイエットメニューを用意する』
「贅肉」と「脂肪」と「脂質」の違い
「贅肉」と「脂肪」はどちらも「体についた余分な肉」という意味で使われます。
「贅肉」は物質としての無駄な肉を指す意味でのみ使われる言葉ですが「脂肪」には栄養素を表す別の意味もあります。
栄養素としての意味合いでは「脂肪」と「脂質」はほぼ同義で「脂質」のほうがより学術的な表現です。
まとめ
「贅肉」と「脂肪」と「脂質」はダイエットや健康管理では必ず登場する言葉です。
それぞれの意味を正しく理解して原料に挑戦してください。