「遺品整理」と「生前整理」と「不用品回収」の違いとは?分かりやすく解釈

「遺品整理」と「生前整理」と「不用品回収」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「遺品整理」「生前整理」「不用品回収」の違いを分かりやすく説明していきます。

「遺品整理」とは?

「遺品整理」とは、家族、親族が亡くなった時に、遺された人が、亡くなった人の荷物を整理することを言います。

遺品は、価値のある物から本人だけが価値を見出し大事にしていた物(つまり他の人からすればガラクタに近い)まで、使っていた物すべてを含みます。

これらを整理する方法としては、身内で分ける、親しい友人などにもらってもらう、売る、捨てるなどがあるわけです。

貴重品、形見の品は分ける、もらってもらうという方法になり、家電などまだ使用できるものの、誰も欲しがらないといった物はリサイクルショップ、フリマサイトなどで売るという形で片づけることが多くなるでしょう。

最終的に売ることもできない物が廃棄処分となります。

これらすべてが「遺品整理」です。


「生前整理」とは?

「生前整理」とは、自分が生きている間に、持ち物や財産など身辺整理をしておくことを言います。

「生前整理」をしておくメリットは主に二つあります。

一つは残された家族に負担、迷惑をかけない為です。

もう一つは自分自身が生きている間にあれこれと心配しなくて済むということにあります。

「生前整理」は高齢者がすると決まっているわけではありません。

むしろ体力に自信がある年代のうちにしておく方がいいという意見もあります。

また、人生何が起こるかわかりませんので、20代、30代と若い年代のうちから「生前整理」を始めてもおかしくはないのです。


「不用品回収」とは

「不用品回収」とは、ごみ、不用品などを回収してくれるサービス、業者のことを言い表す言葉です。

家庭に溜まった大量の不用品は、自治体で引き取ってもらえない物を多く含んでいることが多いものです。

一つ、一つ、手続きをしていたら時間とお金がかかり過ぎてしまうことでしょう。

このように、回収してもらうことが難しいとされる物をまとめて引き取ってくれる、一度で済むというのが「不用品回収」なのです。

「遺品整理」で遺された人が依頼するというイメージが強くありますが、それだけでなく、いわゆるゴミ屋敷の住人など、生きている人が「大掃除」目的で利用することもあります。

もちろん、通常の引越しなどで依頼しても構いません。

「遺品整理」と「生前整理」と「不用品回収」の違い

「遺品整理」「生前整理」「不用品回収」、この三つの言葉は、どれも業者、サービスがあるという共通点があります。

内容的にもごみやいらない物を引き取ってくれると、同じです。

しかし言葉の持つ意味としては違いますので簡単にまとめておきましょう。

「遺品整理とは亡くなった人が使っていた物を整理すること」「生前整理は生きているうちに自分で身辺整理を行うこと」「不用品回収はゴミ、不用品を引き取ってもらうこと」となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「遺品整理」「生前整理」「不用品回収」、それぞれの言葉の意味を説明しました。

作業の内容としてはどれも同じなのですが、心模様、気持ちが違います。

言葉の意味を正しく理解して、ふさわしい使い方をしてください。