「割れ」と「欠け」の違いとは?分かりやすく解釈

「割れ」と「欠け」の違い専門用語・業界用語

物品の損傷を表す言葉として「割れ」「欠け」があります。

この二つの傷はどのような違いで区別されるのでしょうか。

今回は、「割れ」「欠け」の違いを解説します。

「割れ」とは?

「割れ」とは、「破断につながるような損傷」を意味する言葉です。


「割れ」の使い方

物品を破断させるような傷を指す言葉で、一般的にはひびやクラックなどを指します。

すでに破断している状態だけでなくひびやクラックが入り力が加われば破断してしまうような損傷も「割れ」に含まれます。

衝撃を加えると砕けてしまう固くて薄手のものに使われる表現で布や紙など柔らかい素材に対しては使いません。


「欠け」とは?

「欠け」とは、「一部が失われて完全ではない状態」を意味する言葉です。

「欠け」の使い方

物品の一部が失われている状態を指す言葉で全体のうちの一部分だけが失われてしまい完璧ではなくなっている様子を表します。

強くぶつけた衝撃で剥落したり削り取られたりしたときに見られる損傷で、全体としての姿は保たれているもののはっきりと傷ついた部分がわかるときに用いる表現です。

使用するのに支障がないわずかなものであっても価値を大きく損なうことがあります。

「割れ」と「欠け」の違い

ひびやクラックなど破断につながる傷が「割れ」、完全ではなくなる一部分の損失が「欠け」という違いで区別されます。

「割れ」は線状に発生し「欠け」は点状に発生するという形状の違いもありますが、どちらも本来の機能や価値を損なう傷であることに違いはありません。

「割れ」「継ぐ」「欠け」「埋める」と修繕の方法も違います。

「割れ」の例文

・『皿の割れを修繕する』
・『割れがあるので買取価格を下げられた』

「欠け」の例文

・『縁の欠けをパテで埋める』
・『僅かな欠けもない完璧な状態の壺』

まとめ

「割れ」「欠け」はどちらも物品の損傷を指す言葉ですが傷の付き方は大きく異なります。

修繕方法も異なるので傷が広がらないよう適切に対処してください。