この記事では、「進歩」と「前進」と「発展」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進歩」とは?
「進歩」は「しんぽ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で、「歩いて前へ進むこと」であり、一歩ずつ踏みしめて前へ進んで行く様子を言います。
1つ目は「ものごとが段々と好ましい方へ向かうこと」という意味で、ゆっくりとではあるが望ましい方向へ進んで行く様子を言います。
上記に共通するのは「一歩ずつ進む」という意味です。
「進歩」の使い方
「進歩」は名詞として「進歩する・した」「進歩が見られる・見られた」と使われたり、副詞として「進歩して」と使われたりします。
基本的に、少しずつ着実に好ましい方へ向かって進んで行く様子に使われる言葉です。
「進歩」の例文
・『わが社の半導体に関する技術はここ数年で格段に進歩した』
「前進」とは?
「前進」の意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で「前方へ移動すること」であり、自らの意思で今ある場所から前へ進み出ていくことを言います。
2つ目は「ものごとが好ましい方へ動くこと」という意味で、あるものごとが確実に良い方向へ動いていると実感できる様子を言います。
上記に共通するのは「前へ進む」という意味です。
「前進」の使い方
「前進」は名詞として動詞を伴い「前進する・した」と使われたり、副詞として「前進して」と使われます。
基本的に、ものごとの状態や度合いが、確実に好ましい方へ動いている様子に使われる言葉です。
「前進」の例文
・『今回の模擬試験で理数系の点数が伸びたのは大きな前進だ』
3「発展」とは?
「発展」は「はってん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの勢いがより盛んになること」という意味で、ものごとの規模や度合いがより大きくなっていく様子を言います。
2つ目は「色事に遊びふけること」という意味で、文語として使われる言葉です。
上記に共通するのは「勢いが盛んになる」という意味です。
「発展」の使い方
「発展」は名詞として動詞を伴い「発展する・した」と使われたり、副詞として「発展して」と使われたりします。
基本的に、ものごとの度合いや勢いなどが盛んになる様子に使われる言葉です。
「発展」の例文
・『現代社会ではスマホの発展により毎日の生活がより便利になっている』
「進歩」と「前進」と「発展」の違い
「進歩」は「少しずつ着実に好ましい方へ向かって進んで行く様子」という意味です。
「前進」は「ものごとの状態や度合いが、確実に好ましい方へ動いている様子」という意味です。
「発展」は「ものごとの度合いや勢いなどが盛んになる様子」という意味です。
まとめ
今回は「進歩」と「前進」と「発展」について紹介しました。
「進歩」は「一歩ずつ進むこと」、「前進」は「良い方へ進むこと」、「発展」は「勢いが盛んになること」と覚えておきましょう。