この記事では、「処理」と「処分」と「処置」の違いを分かりやすく説明していきます。
「処理」とは?
「処理」は「しょり」と読みます。
意味は「ものごとを取りさばいて始末をつけること」です。
何らかの行動を起こさないと進展しないものごとについて、判断したり手を下したりして始末をつけることを言います。
「処理」の使い方
「処理」は名詞として動詞を伴い「処理する・した」と使われたり、副詞として「処理して」と使われたりします。
基本的に、ものごとに対して何らかの行動を起こして始末をつけることで、人に対しては使われません。
「処理」の例文
・『今まで溜まっていた伝票を一気に入力処理した』
「処分」とは?
「処分」は「しょぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの取り扱い方を決めること」という意味で、ものごとを片付ける方法を決めることを言います。
2つ目は「規則を破った者に対して罰を与えること」という意味で、違反者に何らかの罰を与えることを言います。
3つ目は「不要な物や余分なものを、適当な方法で始末すること」という意味で、捨てたり、売り払ったり、消し去ったりすることを言います。
4つ目は「法律で、行政や司法により命じられる行為」という意味です。
上記に共通するのは「始末する方法」という意味です。
「処分」の使い方
「処分」は名詞として動詞を伴い「処分する・した」と使われたり、副詞として「処分して」と使われたりします。
基本的に、物に使う場合は捨てたり手放したりすること、人に使う場合は違反者に罰を与えることになります。
「処分」の例文
・『不用品を処分する為に買取りに出した』
3「処置」とは?
「処置」は「しょち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その場の状況に応じて方法を考えて始末をつけること」という意味で、内容に応じて様々な対策を取ることを言います。
2つ目は「傷や病気の手当てをすること」という意味で、応急的に手当てすることを言います。
上記に共通するのは「その場に応じて判断する」という意味です。
「処置」の使い方
「処置」は名詞として動詞を伴い「処置する・した」と使われたり、副詞として「処置して」と使われたりします。
基本的に、物や人に対して、一時的にその場に応じて取り扱ったり、病気やケガの手当てをすることに使われる言葉です。
「処置」の例文
・『トラブルに対して適切に処置することが大切だ』
「処理」と「処分」と「処置」の違い
「処理」は「物やものごとに対して何らかの行動を起こして始末をつけること」という意味です。
「処分」は「物に使う場合は捨てたり手放したりすること」「人に使う場合は違反者に罰を与えること」という意味です。
「処置」は「物や人に対して、一時的にその場に応じて取り扱うこと」「病気やケガの手当てをすること」という意味です。
まとめ
今回は「処理」と「処分」と「処置」について紹介しました。
「処理」は「始末をつける」、「処分」は「始末をつける方法」、「処置」は「一時的に取り扱う」と覚えておきましょう。