「気丈」と「強靭」の違いとは?分かりやすく解釈

「気丈」と「強靭」の違いとは?生活・教育

この記事では、「気丈」「強靱」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気丈」とは?

気丈とは、きじょうという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、精神や感情の働きといった意味の気の漢字に、強いとかしっかりしているといった意味がある丈の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ気丈は、心や気持ちがしっかりしている事を表すのです。


「気丈」の使い方

気丈は、心を強く保っている事を表現する言葉として使われています。

特に強い悲しみに襲われる様な出来事があった際に、取り乱したり派手に嘆き喚く事なく、冷静な振る舞いをしている人に向けて使用される事が多いです。

ただし実際はかなり動揺しているものの、周囲を気遣って冷静さを装っている様に対して、この気丈という言葉が使われています。

なのでそんな風に内面が推測出来る相手にに対して、使用されるのです。


「強靱」とは?

強靱は、きょうじんという読み方をする言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、つよいや心がしっかりしているといった意味を持っている強の文字に、丈夫で柔らかといった意味を有する靱の文字を加える事により完成した言葉です。

以上の事から強靱は、しなやかで強い事を示します。

「強靱」の使い方

強靱は、しなやかで丈夫や柔軟で粘り強いといった意味に用いられる言葉です。

良く見掛けるのが、鍛え上げられた肉体に対して、この強靱という言葉を駆使して表現する事だったりします。

ただし肉体の様な物理的なものだけでなく、精神面の強さや逞しさに関してもこの強靱という言葉を使用して表現する事が少なくありません。

とはいえいずれもただ力強いだけでなく、粘り強さや柔軟性があるといった意味を込めて用いるのがポイントです。

「気丈」と「強靱」の違い

気丈と強靱の文字表記を見比べれば、使用されている漢字が全然違う上に、読み方も特に似ていない事に気付く事が可能です。

所がどちらも、内面の強さといった意味を持つ言葉同士である点がややこしい所だったりします。

もっとも使用されている漢字の違いにより、表す意味合いには違いが生じているのです。

まず気丈は、心や気持ちがしっかりしている事やそういった様を表現する言葉として使用されます。

一方の強靱は、精神面の強さに加えて肉体面の強さとしなやかさを示す際に用いられているのです。

「気丈」の例文

・『悲しみを堪えながら、気丈に振る舞っている彼女の姿は見ていて痛々しい』

「強靱」の例文

・『彼は長年の鍛錬により、強靱な肉体を作り上げました』

まとめ

2つの言葉に共通する漢字はなく、読み方も似通っている訳ではありません。

ですが共に、精神的な強さといった意味を持っているので、使い分けを意識すると混同する恐れはあります。

ただし使用されている文字の違いにより、示す意味には相違点を見出す事が可能です。

ちなみに気丈は、心や気持ちを強く保つという内面の強さに対して使われる言葉となっています。

対する強靱は、内面だけでなく肉体面に関しても、強く柔軟性がある事を表現する言葉です。