「中途」と「途中」と「最中」の違いとは?分かりやすく解釈

「中途」と「途中」と「最中」の違い生活・教育

この記事では、「中途」「途中」「最中」の違いを分かりやすく説明していきます。

「中途」とは?

「中途」「ちゅうと」と読みます。

「中途」は、「出発地から目的地に向かって進む、道中の中ほど」という意味があります。

次に、「中途」には、「進行する物事の半ば。

ある期間の中頃」
という意味があります。

さらに「中途」「細長いものの真ん中のあたり」という意味があります。


「中途」の言葉の使い方

新卒で会社に入らず、また4月など、切りのいい時期ではない時期に、転職して新しい会社に入る場合は、半ばの期間に会社に入ることになるため、「中途採用」と呼びます。

また、連載ドラマの視聴率が振るわずに、最終回を前にして打ち切られた場合は、「ドラマが中途で打ち切られた」という文章にできます。


「途中」とは?

「途中」「とちゅう」と読みます。

「途中」には、「出発してから目的地に着くまでの間」という意味があります。

また「途中」には、「物事を始めてから、終わるまでの間」という意味があります。

「途中」の言葉の使い方

坂道の半ばに、家がある場合、「坂道の途中にある家」と表現することができます。

また、ある電車が目的地に到着する前に、下車してみる場合は、「途中下車をする」という文章にできます。

「最中」とは

「最中」「さいちゅう」と読みます。

「最中」には「真ん中」という意味があります。

また「最中」には、「動作や状態などが、一番盛んな状態にある時。

進行中の時」
という意味があります。

「最中」の言葉の使い方

何かがとても盛んにおこなわれている時、「最中」という言葉を使います。

例えば、夏休みに行われるお祭りは、暑さが盛んな時期に行われるお祭りと言えます。

そのため、「暑い最中に行われる、夏祭り」などという文章を作ることができます。

「中途」と「途中」と「最中」の違い

「中途」「途中」は、「空間的にも、時間的にも、半ばのこと」を意味する言葉で、ほとんど同じ意味があります。

ただし、「中途」は、「中途採用」のように、「続けてきた物事の半ば」で使う言葉なのに対して、「途中」「途中下車」のように、「目的地に着く前」で使うのにふさわしい言葉だという違いがあります。

また「最中」には、「動作や状態などが、一番盛んな状態にある時。

進行中の時」
という意味があります。

この言葉にも、「空間的にも時間的にも半ばのこと」という意味がありますが、「今まさに」とか、「最も盛んなときに」という意味が含まれているという違いがあります。

例えば、「食事の途中」という言葉には、「食事をしている半ばで」という意味があるのに対して、「食事の最中」には、「今まさに、食事をしているときに」とか、「食事が盛んにおこなわれているときに」という意味があるという違いがあります。

まとめ

「中途」「途中」「最中」の違いについて見てきました。

3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。