この記事では、「意気地」と「意気」と「意地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「意気地」とは?
「意気地」は「いくじ・いきじ」と読みます。
意味は「自分の意志をやり遂げようとする気構えのこと」で、自分のプライドだけではなく体裁も気にしてものごとをやり遂げたいと思うことです。
「意気地」の使い方
「意気地」は名詞として「意気地がある・ない」「意気地を立てる」「意気地なし」などと使われます。
基本的に「いくじ」と読むことが多く、自分の意志をやり通そうとする気構えのことに使われる言葉です。
「意気地」の例文
・『彼は失敗を恐れて行動できない意気地なしだ』
「意気」とは?
「意気」は「いき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをやり遂げようとする積極的な気持ち」という意味で、本心から積極的にやりたいと思うことです。
2つ目は「人の気立てや気性」という意味で、性格のよしあしのことです。
3つ目は「意志をやり通そうとする気持ち」という意味で、「意気地」「意地」と同じ意味です。
上記に共通するのは「気持ちの勢い」という意味です。
「意気」の使い方
「意気」は名詞として「その意気だ」「人生意気に感ず」の他、「意気消沈」「意気揚々」など四字熟語として使われます。
基本的に、ものごとをやり遂げようとする積極的な気持ちに使われる言葉です。
「意気」の例文
・『新年に向けてやりたいことへの意気込みを語る』
「意地」とは?
「意地」は「いじ」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「気立てや心根」という意味で、人に対する心の持ちようのことです。
2つ目は「自分の思うことを無理矢理押し通そうとすること」という意味で、我を張ってあくまでやり通そうとすることです。
3つ目は「ひとのものをむやみにほしがる気持ち」という意味で、特に人の食べ物を欲しがることです。
上記に共通するのは「心の底からの気持ち」という意味です。
「意地」の使い方
「意地」は名詞として「意地がある・ない」「意地を張る」「意地悪」などと使われたり、副詞として「意地になる」などと使われます。
基本的に、人の心の持ちようのことや、無理に自分の考えを押し通そうとする気持ちに使われる言葉です。
「意地」の例文
・『彼女は最後まで意地を張って協力しなかった』
「意気地」と「意気」と「意地」の違い
「意気地」は「自分の意志をやり通そうとする気構えのこと」という意味です。
「意気」は「ものごとをやり遂げようとする積極的な気持ち」という意味です。
「意地」は「人の心の持ちようのこと」「無理に自分の考えを押し通そうとする気持ち」という意味です。
まとめ
今回は「意気地」と「意気」と「意地」について紹介しました。
「意気地」は「やり通す気構え」、「意気」は「やり遂げる積極的な気持ち」、「意地」は「押し通そうとする気持ち」と覚えておきましょう。