「障害」と「障がい」の違いとは?分かりやすく解釈

「障害」と「障がい」の違いとは?生活・教育

この記事では、「障害」「障がい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「障害(しょうがい)」とは?

「障害」には以下の意味が含まれています。

・『妨げること』や『妨げとなるものや状況』
・『個人的原因や社会的要因によって、身体上や精神上の機能に支障が生じ、活動に制限があること』
・『障害競走の略』


「障害」の使い方

「障害」は名詞としてや、動詞として「障害する」などのように使われています。


「障がい(しょうがい)」とは?

「障がい」「障害」のことであり、「障害」には「身体障害」「精神障害」などの意味も含まれています。

しかし、「害」という漢字はネガティブなイメージを連想させることから、障害を持つ人の人権の観点から「害」の字は用いるべきではないという意見が出ました。

一方、言葉が本来持つ意味が失われることや漢字と平仮名が混ざった表記は日本語として不自然という反対意見も出され、決着がついていないのが現状です。

国が定めている文書では「障害」と表記するように定められていますが、企業や自治体では「障害」ではなく「障がい」の表記を採用しているケースも増えています。

「障がい」の使い方

「障がい」「身体障害」「精神障害」のことや「障害を持つ人」という意味で「障がい者」のように使われています。

「障害」と「障がい」の違い

「障害」は主に「妨げること」「個人的原因や社会的要因によって、身体上や精神上の機能に支障が生じ、活動に制限があること」という意味を表す言葉です。

そして、「害」という漢字を用いるのは控えた方が良いという障害を持つ人への気配りから生まれた表現が「障がい」になります。

現状、どちらの表記を用いるかについての結論は出ていないので、形式的にはどちらを用いても間違いということにはなりません。

「障害」の例文

・『様々な障害を乗り越えて、2人は結ばれた』
・『電波障害の影響で、インターネットに接続できなくなった』

「障がい」の例文

・『福祉制度の充実だけでなく、周りの障がいへの理解も深める必要がある』
・『障がい者団体によるチャリティーイベントが開催された』

まとめ

障害を持つ人への配慮から、「害」の字を書き換えた表現が「障がい」ということでした。