この記事では、「卑しい」と「下衆」と「下品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「卑しい」とは?
「卑しい」は「いやしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「身分や社会的地位が低い」という意味で、生まれ育ちや職業などが普通の人より劣っていることを言います。
2つ目は「品位に欠ける」という意味で、言動が見苦しい様子を言います。
3つ目は「みすぼらしい」とという意味で、見た目や雰囲気が貧相な様子を言います。
4つ目は「金銭や食べ物に対して欲が深い」という意味で、とにかくお金や食べ物に執着する様子を言います。
5つ目は「取るに足りない」という意味で、不十分な様子を言います。
上記に共通するのは「性質が見苦しい」という意味です。
「卑しい」の使い方
「卑しい」は形容詞として使われたり、副詞として「卑しく」と使われたり、名詞として「卑しさ」と使われたりします。
基本的に、性格や性質が見苦しく、品位に欠ける様子に使われる言葉です。
「卑しい」の例文
・『彼はお金に対して非常に卑しい考え方をする人だ』
「下衆」とは?
「下衆」は「げす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心根が貧しくて見苦しい人」という意味で、根性が悪く品がない人のことを言います。
2つ目は「身分の低い者」という意味で、社会的に低い立場の人のことを言います。
上記に共通するのは「程度が低い人」という意味です。
「下衆」の使い方
「下衆」は名詞・形容動詞として「げすだ・である」と使われたり、形容詞として「下衆な」と使われたり、副詞として「下衆に」と使われたりします。
基本的に、品がなく、見苦しい言動をする人に対して使われる言葉です。
「下衆」の例文
・『女性を騙してお金を受け取り毎日豪遊するとは下衆の極みだ』
「下品」とは?
「下品」は「げひん」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「品格・品性が劣ること」という意味で、人としてだらしなかったり、意地汚く見苦しい性質であることを言います。
2つ目は「品質が劣っている物」という意味で、物の質が悪い様子を言います。
上記に共通するのは「洗練されていないう」という意味です。
「下品」の使い方
「下品」は名詞・形容動詞として「下品だ・である」と使われたり、形容詞として「下品な」と使われたり、副詞として「下品に」と使われたりします。
基本的に、人や物から感じられる雰囲気が洗練されておらず、見苦しい様子に使われる言葉です。
「下品」の例文
・『彼はいつも下品な冗談を言う』
「卑しい」と「下衆」と「下品」の違い
「卑しい」は「性格や性質が見苦しく、品位に欠ける様子」という意味です。
「下衆」は「品がなく、見苦しい言動をする人」という意味です。
「下品」は「人や物から感じられる雰囲気が洗練されておらず、見苦しい様子」という意味です。
まとめ
今回は「卑しい」と「下衆」と「下品」について紹介しました。
「卑しい」は「性質が見苦しい」、「下衆」は「見苦しい人」、「下品」は「雰囲気が見苦しい」と覚えておきましょう。