この記事では、「連想」と「想像」と「想起」の違いを分かりやすく説明していきます。
「連想」とは?
「連想」は「れんそう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事柄から、関係する他の事柄を思い浮かべること」という意味で、ある物を見たり聞いりした時に、そこからつながるものを頭に思い浮かべることです。
2つ目は「心理学用語で、ある観念とよく似ている点につられて、他の観念が生じること」という意味です。
上記に共通するのは「あるものごとをきっかけに生じる他のこと」という意味です。
「連想」の使い方
「連想」は名詞として「連想する・した」「連想される・された」などと使われたり、副詞として「連想して続ける」などと使われます。
基本的に、ある事柄をきっかけに、関係する他の事柄を頭に思い浮かべることに使われる言葉です。
「連想」の例文
・『子供の頃は雲を見ると綿菓子を連想した』
「想像」とは?
「想像」は「そうぞう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「実際に経験していない事柄をあれこれ考えること」という意味で、見たり聞いたりしたことないものをあれこれ思い浮かべることです。
2つ目は「現実に存在しない事柄を心に思い描くこと」という意味で、この世にないものの姿かたちを心に思い浮かべることです。
上記に共通するのは「ないものを思い浮かべる」という意味です。
「想像」の使い方
「想像」は名詞として「想像する・した」「想像力」などと使われたり、形容詞として「想像の中の人」などと使われたり、副詞として「想像して笑う」などと使われたりします。
基本的に、まだ自分が見たり聞いたりしたことのないものを考えたり、姿かたちを心に思い浮かべることに使われる言葉です。
「想像」の例文
・『100年後にどの様な日本になっているかを想像する』
「想起」とは?
「想起」は「そうき」と読みます。
意味は「以前あったことを心に思い浮かべること」で、昔あったことを意識的に心に思い浮かべることです。
「想」は「おもう」とも読み「心に思い浮かべる」という意味、「起」は「おきる」とも読み「仕事・活動を始める」という意味、「想起」で「心に思い浮かべようとすること」になります。
「想起」の使い方
「想起」は名詞として「想起する・した」「想起させる・させた」と使われます。
基本的に、以前あったことを、意識的に心に思い浮かべようとする動作に使われる言葉です。
「想起」の例文
・『この描写はルネサンス時代の画風を想起させる』
「連想」と「想像」と「想起」の違い
「連想」は「ある事柄をきっかけに、関係する他の事柄を頭に思い浮かべること」という意味です。
「想像」は「まだ自分が見たり聞いたりしたことのないものを考えたり、姿かたちを心に思い浮かべること」という意味です。
「想起」は「以前あったことを、意識的に心に思い浮かべようとする動作」という意味です。
まとめ
今回は「連想」と「想像」と「想起」について紹介しました。
「連想」は「関係することを思い浮かべる」、「想像」は「経験したことのないものを思い浮かべる」、「想起」「以前あったことを思い浮かべる」と覚えておきましょう。