この記事では、「経営理念」と「社是」の違いを分かりやすく解説していきます。
「経営理念」とは?
経営理念とは、けいえいりねんという読み方をすべき言葉です。
漢字で表現されたこの言葉を見れば明らかな事ですが、事業を営む事を意味する経営という漢字に、事業計画の根底に存在する基礎的な考え方やこうあるべきといった根本の考えを意味する理念の漢字を加える事で、成立している言葉となっています。
だからこそ経営理念は、企業の経営者や創設者がその企業経営に持っている基本的な考え方を表すのです。
「経営理念」の使い方
経営理念は、経営という言葉が付いている事でも分かる様に、会社や企業に関連して使われる言葉となっています。
なので基本的にビジネスの現場や話題の際に、使用される事が多い言葉です。
具体的には、企業の経営理念という形で表現される事が多く見られます。
ちなみに、その企業が有する経営に対する根本的な考え方や価値観といった意味を表しているのです。
「社是」とは?
社是は、しゃぜという読み方をする言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を目にすれば直ぐに理解出来ますが、かいしゃの略語や世の中といった意味の社の文字に、正しい方針とかこれ、このという様な意味がある是の字を付け足す事で、成立している言葉です。
そのため社是とは、会社の経営上の方針や主張を意味しています。
「社是」の使い方
社是は、その会社が正しいと考える方針といった意味を表す際に使用される言葉です。
具体的には会社がこの世界とどの様にして関わりを持って行くか、どんな役割を果たしたいかといった理想の状態を表したものが社是となっています。
お陰で日常生活では余り使われない言葉ですが、ビジネスの現場や就職活動の際にはこの社是という言葉は見聞きしたり、使用する事があるのです。
「経営理念」と「社是」の違い
経営理念と社是は見比べれば使用されている文字が違うだけでなく、文字数も違うためパッと見では特に混同する要素は見当たりません。
ですがどちらも会社に関連して使用する言葉であるため、意味合いの部分でごっちゃになる事があるのです。
なのでそれぞれの意味をきちんと把握する事で、上手に使い分けを行う事が出来ます。
まず経営理念ですが、字を見れば分かる様に会社を経営する上での考え方を表す言葉です。
具体的には、この会社の存在意義とは何かを示したものだっったりします。
一方の社是は、その会社の方針を表したものであり、その会社の方向性を表す言葉です。
「経営理念」の例文
・『会社の規模が大きくなった事で、我が社の経営理念がおざなりになっている様に感じられます』
「社是」の例文
・『就職活動で面接を受ける際は、その会社の社是をチェックしておくべきです』
まとめ
2つの言葉は共通する文字はなく、パッと見は特に似通った所はないです。
所が共に会社や企業に対し用いられる事が多い言葉同士なので、意味を混同してしまう人もいます。
ただし経営理念は、創業者や経営者が掲げたその会社の存在意義や目的等を表す言葉です。
対する社是は、その会社の方向性を表す言葉となっています。