この記事では、「言及する」と「言う」と「追求」の違いを分かりやすく説明していきます。
特に「言及する」と「言う」は互いに一部を含んでいるケースとそうでないケースの2通りが存在するため、目的に応じて使い分ける必要がありますので、本記事を参考にしていただけると幸いです。
「言及する」とは?
「言及する」とは、ある事柄を話題に出すことを表す言葉です。
また、「言及する」は後述の「言う」に含まれているように思えますが、必ずしもそうだとは限りません。
「言及する」は実際に口頭によって行う訳ではなく、電子メールや書籍など「文字」で行ったとしても「言及する」と表現することが可能です。
用例としては「会議で社長は次世代製品の案についてまで言及した」、「この記事では今後の政界行方についてまで言及している」などがあります。
「言う」とは?
「言う」とは、言葉を口に出すということ全般を表す言葉です。
思ったことや考えを口に出すこと、思うことを言葉で表現することを指します。
前述の「言及する」のように話題になるような内容でなく、特に意味のない「発言」や感情を訴える「発言」も「言う」行為となります。
なお、「言う」の中には前述の「言及する」の一部も含みますが、それは口頭によって発せられたもののみ含みます。
一般的には「この本で著者が言っている」のような表現も少なくありませんが、厳密には「発言」を伴う行為のみが「言う」であり、電子メールや書籍で表現された「文字」は「言う」には含みません。
用例としては「嬉しいと言う」、「驚いて、うひゃあと言った」などがあります。
「追求」とは?
「追求」とは、追い求めること、どこまでも目的を達成しようとすることを表す言葉です。
主に、幸福や利益など前向きなものを追い求める際、何かに対して「粘り強く」、「執着心」をもって取り組む際に使用されます。
「発言」や筆記など「言葉」を用いる行為も含みますが、それらに限らず、何かを追い求める行為や行動、姿勢の「全般」が「追求」です。
「言及する」と「言う」と「追求」の違い
まず、「追求」は「発言」や筆記など「言葉」に限らない行為ですが、「言及する」、「言う」は「言葉に出す」行為である点が違います。
次に「言及する」と「言う」の違いについては2点あります。
1点目は、「言及する」は「話題」となる言葉や文章のみに用いられるものですが、「言う」はこれに限らず、「発言」できる言葉全般である点が違います。
2点目は「言及する」は書籍や電子メールなど「文字」での表現も含みますが、「言う」は含まない点が違います。
まとめ
「言及する」と「言う」と「追求」についてまとめると以下となります。
・「言及する」は「発言」もしくは「文字」を使って「話題」に出すことです。
・「言う」は「発言」により思いを言葉に出すことの「全般」です。
・「追求」は「発言」や筆記など「言葉」に限らず何かを追い求める行為です。