この記事では、「将来」と「未来」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「将来」と「未来」の違い
「将来」も「未来」も今よりも先のことを言う点では同じですが、表す時間に対する規模が違います。
「将来」は、これから先に訪れる短い期間のことを言います。
「未来」は、かなり遠い先のことを言います。
「将来」はある程度予想ができますが、「未来」は遠い先のことを言うのでどうなるのか分からないことが多く、具体的に予想することは難しいのです。
「将来」と「未来」の使い方の違い
「将来」は、比較的短い期間で、実現する可能性が高い物事に対して使われます。
「未来」は想像することが難しく、一般的な概念として使われています。
どちらも今よりも先の事を表しますが、物事に対する時間の規模が違います。
「将来」と「未来」の英語表記の違い
英語表記ではどちらも“future”と表します。
「将来」も「未来」も今よりも後の事を表すので英語表記では同じになります。
“future”のみでも表現できますが、近い将来を意味する“near future ”、それよりも先で予測ができる将来のこと意味する“foreseeable future”のようにどのぐらいの期間のことなのかを表して表現することもできます。
また、将来の話をするときに使われる“Down the road”、具体的に何年後の将来のことを話すときには“~years down the road”と表すことができます。
「将来」の意味
「将来」は自分や相手など特定できる対象物があり、表す期間が比較的短い事を言います。
自分の事を言うので80年程度の事で、自分がいなくなった後の事は言わないのです。
漢字で「将に来る」と表すことから、確実にこれから先に訪れることという意味で使われています。
「将来」の使い方
これから先、その人に訪れるであろう具体的な時間や経験のことを言うときにに使われます。
これから先に対しての希望や不安なことを表すときに使われる事が多いようです。
また、今はまだ始めていないがこれから計画して新しく始めようとしていることに対して使うこともできます。
「将来」を使った例文
・『私の将来の夢は、看護師になることです。』
・『近い将来、自分でお店を開きたいと思っている。』
・『将来は、海外で生活してみたいと思っている。』
・『そろそろ将来について考えないといけない。』
・『我が子の将来が楽しみだ』
「将来」の類語
「将来」の類語として使われているのは「いつか」、「今後」、「先々」、「後々」などです。
いずれもこの先、自分の考えや物事が実現する可能性があることを意味しています。
「将来」の対義語
「将来」の対義語として使われているのは「過去」などです。
「将来」と「過去」の間である「現在」も対義語として使われることもあるようです。
「未来」の意味
「未来」とは、特定の人物に対して使われるものではなく、かなり先のことを言います。
自分に関係したことだけと言うより一般的な概念のことを表すときに使われます。
漢字で「未だに来ない」と表すことから、自分が生きている時代よりもっと先の事を言います。
「未来」の使い方
この先訪れるであろう一般的な概念として漠然とした表現として使われています。
比較的大きい規模で使われることが多く、世界に関してや人類全体のこととして表現されます。
自分が生きている時間よりももっと先のことで、自分には関係のないことも含まれています。
「未来」はかなり長い期間のことを言うので、「未来」に言葉を付け加えて表現することもできます。
その場合は、比較的近い未来のことを表す「近未来」、それよりももっと先で想像することが難しい未来のことを「遠い未来」と表します。
「未来」を使った例文
・『100年先の未来について考える。』
・『未来に向けて羽ばたいて欲しい。』
・『日本の未来はきっと明るいだろう。』
・『このままだと日本の未来は危ないかもしれない。』
・『遠い未来には、空を飛べるようになっているかもしれない。』
「未来」の類語
「未来」の類語として使われているのは、「末々」や「後の世」などです。
いずれも今よりも先のことで、未だに来ないことを表す言葉です。
「未来」の対義語
「未来」の対義語として使われているのは「過去」などです。
「未来」と「過去」の間である「現在」も対義語として使われることもあるようです。
まとめ
「将来」と「未来」は今より先の事と言う点では同じですが、意味や使い方は違います。
使い方を間違えてしまうと、文章が伝わりにくくなってしまいます。
「将来」は具体的な人物や物事に対して使われ、「未来」は漠然と先の時間のことに対して使われます。
しっかり意味を理解し、間違えた使い方をしないように注意しましょう。