この記事では、「生まれる」と「産まれる」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を線引きしましょう。
「生まれる」とは?
生まれるとは、新しくこの世に送り出されること。
デビューすること、旅立っていく状況をいいます。
これまでとは異なる、新しい物や人が登場することを指します。
もともと「生まれる」の「生」には「芽を出す」という意味があります。
何もない大地に種をまいて、新しい緑が育っていく状況をあらわしています。
新規に物事を始めるという訳があるので「新しいリーダーが生まれる」や「新しいアイデアが生まれる」という言い方をします。
「産まれる」とは?
産まれるとは、親からうまれること。
母体から新しい命があらわれる様子です。
赤ちゃんが出てくる、感動的な瞬間をつたえています。
もともと「産まれる」の「産」は「分娩」をあらわす言葉です。
お母さんの体から赤ちゃんが産み落とされる、奇跡的なシーンにスポットをあてた表現になります。
そのため新しい家族が増えることを「長女が産まれる」や「次男が産まれる」といいます。
待望の赤ちゃんが出てくること、貴重なお子さんを授かることが「産まれる」です。
「生まれる」と「産まれる」の違い
「生まれる」と「産まれる」の違いを、分かりやすく解説します。
・芽の「生まれる」出産の「産まれる」
「生まれる」と「産まれる」はどちらも「うまれる」と読みます。
スマホやパソコンの変換時に、間違えやすい表現です。
整理すると「生まれる」は、新しい商品や記録が出ることです。
「この製品は日本で生まれた」や「オリンピックで新記録が生まれた」のように用います。
また「新市長が生まれた」や「ヒーローが生まれた」のように、新しい人をもてはやす言葉としても用いられています。
既存の物や人とは異なる、新しい物や人が誕生することが「生まれる」です。
一方で「産まれる」は、生命が誕生する様子をいいます。
お母さんの胎内から赤ちゃんが飛び出すこと。
お産に臨んでいて、待望の赤ちゃんが顔を出す状況をいいます。
この世に新しい人や動物がうまれること。
新たな命が出てくることが「産まれる」です。
「生まれる」はお産以外のシーンで幅広く用いられていますが「産まれる」は分娩や出産にまつわるシーンに限定されて利用します。
出産シーンは「産まれる」それ以外は「生まれる」と心得ておくといいです。
使い分けを正しく知って、適切な言い方を覚えておきましょう。
まとめ
「生まれる」と「産まれる」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「生まれる」とは記録やアイデアがうまれること。
「産まれる」はお母さんの胎内から、赤ちゃんが出てくる瞬間をいいます。
「生まれる」は「芽が出る」という意味があるので、新しい商品や人物が活躍することも言い表します。
「産まれる」が出産シーンに限定されて用いられるのに対して「生まれる」は幅広く使われています。
知識を広げてみてください。