この記事では、「包括的」と「総合的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「包括的」とは?
包括的とは、ほうかつてきという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、全体をひっくるめて1つに纏めるという意味の包括の漢字に、その様な性質を持ったものといった意味がある的の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ包括的は、全てをひっくるめる様子を表すのです。
「包括的」の言葉の使い方
包括的は、全てを纏めている様を表現する際に使われる言葉となっています。
全体という視点で全てを含めて纏める、という意味に使用される言葉であり、どちらかというと堅いイメージのある言葉です。
そのため口語よりも文章表現として、この包括的という言葉は見掛ける事が多かったりします。
包括的に捉える、とか、包括的に考える、といった表現を比較的良く見掛ける事が可能です。
「総合的」とは?
総合的は、そうごうてきという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、別々のものを1つに合わせて纏めるといった意味を持っている総合の文字に、~の様なとか~に関するといった意味を有する的の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から総合的は、個々の物事を一纏めにする様を示します。
「総合的」の言葉の使い方
総合的は、とある体系や基準を元に、1つに大きく纏められている様に対して用いられる言葉です。
基本的にはバラバラになっているものを、何らかの基準により大きく一纏めにする際に、この総合的という言葉が使用されています。
例えば、総合的な意見、という表現であれば、様々な意見の共通点等を見つけ出した上で、1つの意見として纏める事を示す言葉として用いられたりするのです。
「包括的」と「総合的」の違い
包括的と総合的の文字表記を並べて見比べてみると、直ぐに最初の2文字が包括と総合という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所が3文字目は同じ的の漢字が使われており、表す意味合いにも似ている所があるのです。
なので使い分けを意識した際に、どちらをどう使えば良いか悩んでしまう人も珍しくはありません。
ただし使用されている文字の違いにより、表現する意味にも違いを発見する事が可能です。
まず包括的は、全てを含める様子といった意味を表します。
一方の総合的は、個々の物事を何らかの基準により一つに纏める事を示すのです。
まとめ
2つの言葉は、3文字目に同じ的の漢字が使われており、表現する意味にも似ている部分があります。
ですが最初の2文字の漢字が全く違うお陰で、示す意味にも相違点を見出す事が可能です。
ちなみに包括的は、全てを纏めている様子を表す言葉として使用されています。
対する総合的は、別々の物事を一纏めにするという意味に用いられる言葉です。
なので包括的の方は別の物でなくても、その物事に関する全てを纏めるという意味となります。
逆に総合的は、別々のものに基準を見出す等して1つに纏めるという意味になるのです。