「求道者」と「探究者」と「冒険者」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「求道者」と「探究者」と「冒険者」の違いとは?生活・教育

様々な情報に触れやすい現代でも、未知を追い求める人達もいます。

そう言った人たちは「求道者」「探究者」などと呼ばれますが、正確な言葉の意味を知らず、なんとなくストイックな人というイメージだけを持つ人も多いでしょう。

この記事では、「求道者」「探究者」「冒険者」の違いを分かりやすく説明していきます。

「求道者」とは?

まず「求道者」には2つの読み方があります。

多くの場合は「きゅうどうしゃ」と読み、これは物事の真理を追い求める人達です。

「ぐどうしゃ」と読む場合はその中でも仏道の真理や悟りを求める人達になります。

宗教的な意味も含めて使われることも多いですが、哲学的な使われ方もする言葉です。

武芸を通して、生き方や在り様を体現し、自己を高みへとのぼらせる一種の哲学と言えます。

そう言った自己研鑽のために柔道などの武道、茶道などの芸道を求め究めようとする人達も歴とした「求道者」です。


「探究者」とは?

「探究者」は特定の分野に対し、物事の本質を知り、未知を解明し、より深い知識を求める人達になります。

真理を求めるという点では「求道者」とも似ていますが、「求道者」が宗教的、哲学的な真理を求めるのに対して、「探究者」は学術的、知識的な真理を求める人たちに対して使われる言葉です。

学問の専門家である学者の中でも、より未知を明らかにしようと追求する人達と言うこともできます。


「冒険者」とは?

「冒険者」は実行すると生命にも危険があり、成功するかも不確定な物事に、あえて挑戦する人達を指します。

未開のアメリカ大陸を探索したコンキスタドール、世界一周を成し遂げたコロンブスなどは、学校の授業でも習う「冒険者」です。

未開の土地に赴くだけでなく、未知の文化や、知られていない政治的な情報を求める人も「冒険者」になります。

宇宙という未知の領域を調査する宇宙飛行士や、戦争している地域へと足を運び戦地の実態を詳らかにしようとする戦場ジャーナリストなどは、現代の「冒険家」と言えるでしょう。

「求道者」と「探究者」と「冒険者」の違い

「求道者」は哲学的な真理を求め、「探究者」は学問的な真理を求めている人達、そして「冒険者」は目的のためにあえて危険やリスクを冒す人達です。

「求道者」「探究者」は物事の確定的な道理を求めていますが、「冒険者」はそういった事を求めていると限らず、何を求めているか自体、「冒険者」の中でも一定しません。

究めようとする真髄がどういった分野かが「求道者」「探究者」の違いであり、それらと「冒険者」の違いは、何を求めているかに関わらず目的のためにハイリスクな行動にチャレンジできるかどうかです。

まとめ

「求道者」「探究者」はそれぞれの部門的な道を突き詰めようとする人達であり、「冒険者」は手段的な意味での危険な道を行く人になります。

目的のためにリスクを恐れない「冒険者」的な「求道者」「探究者」もいるかも知れませんが、「求道者」「探究者」「冒険者」は方向性が大きく異なる言葉と言えるでしょう。