野球の「完投」と「完封」と「ノーヒットノーラン」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

野球の「完投」と「完封」と「ノーヒットノーラン」の違いとは?生活・教育

野球では、「完投」「完封」「ノーヒットノーラン」という似た意味の言葉がありますが、野球観戦をする時、これらの三語の違いが分かると面白く観られるでしょう。

この記事では、「完投」「完封」「ノーヒットノーラン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「完投」とは?

「完投」とは、最初に投球する投手が、試合が終わるまで一人で投げ続けることを言います。

試合が例え負けたとしても、他の人に交代しないで一人で最後まで投げていれば「完投」ですが、「完投」には、「完投」した上で試合に勝利するという意味もあります。

「完投」して勝利するのも「完投」の言葉に含まれることもあるようです。


「完投」の例文

・『今日の投手は延長12回で完投したが、一対一の引き分けで終了となり、残念だった』
延長12回だと、投げる球の数が相当数になりますので、これで引き分けだと悔しかったでしょう。

・『今回の試合は、チームにとって40試合での初の完投勝利となった』
完投勝利を略して「完投」と言うこともあるようです。


「完封」とは?

「完封」とは、野球において相手チームに一点も取らせないことを言います。

スポーツ以外での意味は、相手が身動きできないように行動を封じることです。

野球では、相手の得点が0のままの勝利だと、完全に差を付けられるので達成感があるでしょう。

「完封」の例文

・『今回の投手はルーキーなのに、プロとして初完封で、チームを勝利に導いた』
「完封」とは、相手に一点も入れさせないことですが、味方のチームが一点も取れていない時は「完封」ではなく、引き分けになります。

・『勝利したチームは、圧巻の完封リレー。田中選手は3安打4打点で活躍を見せた』
投手が数人で、相手打線を得点ゼロに抑えたら「完封リレー」と紙面の見出し等で表現されることもあります。

「ノーヒットノーラン」とは

先発投手が「完投」して、相手チームにヒットを取らせたり四死球出塁させずに試合で勝つことです。

フォアボールやデッドボールで出塁しても、ヒットを取らせなかったら「ノーヒットノーラン」になります。

日本語に訳すと「無安打無失点」です。

ノーランのランとは得点のランで、ベースを一巡して得点を取るから“run”が得点の意味となっています。

「ノーヒットノーラン」の例文

・『敵投手にヒットを浴び、惜しくもノ―ヒットノーランを逃した』
相手チームにヒットを許すことなく相手をゼロ点に抑えたまま勝利することが「ノーヒットノーラン」と言われています。

・『今回の試合ではフォアボールを許したが、走者を本塁に返らせなかったので、ノーヒットノーランとなった 』
四死球での出塁を許しても生還させなかったら、ノーヒットノーランとなります。

「完投」と「完封」と「ノーヒットノーラン」の違い

「完投」は、ずっと一人の同じ投手がボールを最後まで投げ続けることで、「完封」は、相手チームに一点も得点を取らせないまま味方チームが勝利することで、「ノーヒットノーラン」とは、「完投」した上で、相手に安打させずに試合で勝つことです。

これらの違いに気をつけて、言葉を使い分けましょう。

まとめ

「完投」「完封」は字面が似ているので間違えないで理解したい言葉です。

「ノーヒットノーラン」「完投」「完封」と似ているので、使い分けをきちんとできたら野球観戦をより楽しむことができるでしょう。

用語の理解はスポーツを面白くするために大事なこととなります。

これからも似た意味の言葉を、違いに気をつけて使っていきたいものです。