この記事では、「及び」と「並びに」と「又は」の違いを分かりやすく説明していきます。
「及び」とは?
複数の事柄をつなぐ、並べる言葉で、別の事柄を並べる場合にも使うことが出来ます。
自転車及びバイク、自動車及びバイクと言った使い方が見られ、この場合ではエンジンの有無や歩道を走れないなど共通点が微妙に異なりますが、複数の事柄はもちろん、別の事柄を並べることができる性質もあるため「及び」という言葉で並べることが可能です。
法律用語として使われるケースが多いことも特徴となっており、この場合はA及びBの場合AとBは同等の価値があるものとなります。
(廃棄物の処理及び清掃、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療、マンションの管理の適正化の推進に関する法律及びマンションの建替え等の円滑化に関する法律などの使用例があります。
) 数学出の使われ方ではAとBを集合とした場合「A⊂B」は、「AはBに含まれる」となります。
⊂は及びの意味です。
また、及びという言葉は届くという意味にも使うことがあり、「影響は隣の県まで及び」などのように使われます。
「並びに」とは?
複数のジャンルの異なる事柄をつなぎ、AとBの「と」に当たる言葉です。
靴並びに文房具を飼うなどの使い方ができます。
法律用語としては及びとの使い分けが非常に複雑になっていますが、食べ物で言えば洋食と和食のようなジャンルの違いのような区分の大きいものを並びにと使うことが多いようです。
「裁判所は、前項に規定する重大な損害を生ずるか否かを判断するに当たっては、損害の回復の困難の程度を考慮するものとし、損害の性質及び程度“並び”に処分の内容及び性質をも勘案するものとする」という行政事件訴訟法の文章がありますが、損害の性質及び程度と処分の内容及び性質という異なるものをつなげています。
「又は」とは
似通った二つ以上のうち、どれか一つの事柄を選ぶときに用いる言葉で、鉛筆又はボールペンなどの使い方をし、どちらか選択することが出来ます。
「及び」と「並びに」と「又は」の違い
「及び」と「並びに」は事柄をつなぐという意味で同じ用途を持つ言葉ではありますが、区分の大きさによって使い分けをすることがあり、「A及びB」同等のジャンルのものを並べるときは「及び」、「A並びに「あ」のように、異なるジャンルのものを並べるときは「並びに」となります。
「又は」は二つ以上の事柄を並べて指す言葉ですが、どちらかを選択するための言葉です。
なお、及びのみ届くという意味があり、「歌手の人気は他の国まで及び」などという使い方があります。
また、及び又は、並びは、A及びB及びCというような連続使用は出来ず、A及びB、Cという使い方になります。
まとめ
「及び」と「並びに」と「又は」は物を並べる際に使う言葉で、「及び」と「並びに」は選択することはなく区分の差で使い分けをし、「又は」は選択肢を提示するときに使います。