この記事では、「ラット」と「ネズミ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラット」とは?
「ラット」は、げっ歯目ネズミ科に分類される「ネズミ」のうち、体の大きな種類を指す呼び方です。
「ネズミ」は体の大きさによって、大型の「ラット」と小型の「マウス」と呼び分けられることがあります。
一般にはクマネズミ科に属する「クマネズミ」や「ドブネズミ」などが「ラット」と呼ばれ、体の小さな「ハツカネズミ」などが「マウス」と呼ばれます。
ラットは英語で“rat”と表記し、大型のネズミを意味します。
実験動物に使用されることで知られる「ラット」は「ドブネズミ」を、「マウス」は「ハツカネズミ」から作られたものです。
「ネズミ」とは?
「ネズミ」は、げっ歯目ネズミ科の小動物です。
げっ歯類の特徴として歯で物をかじる習性があり、一般には小さくて毛色はグレーで大きな前歯と長いしっぽを持つ小動物がイメージされます。
ただし、生物学上で「ネズミ」という名称の動物は存在しておらず、私たちの身近で見かける「ドブネズミ」「クマネズミ」、名前に「ネズミ」を含む「ハツカネズミ」や「スナネズミ」などが「ネズミ」としてイメージされています。
「ネズミ」にはさまざまな種類がおり、大きく分けると野生の「ノネズミ」と人の居住空間で活動する「イエネズミ」がいます。
「イエネズミ」には「ドブネズミ」や「ハツカネズミ」などがいます。
これらは家屋に浸入してあちこちをかじったり糞尿をまき散らしたりすることから、害獣として嫌われることが少なくありません。
一方、これらの「ネズミ」を品種改良した「マウス」や「ラット」は動物実験や愛玩動物などに用いられ、私たちの暮らしに貢献しています。
「ラット」と「ネズミ」の違い
「ラット」と「ネズミ」の違いを分かりやすく解説します。
結論から言うと「ラット」は「ネズミ」の中でも体の大きな種類をまとめた呼び方ということになります。
「ネズミ」はげっ歯目ネズミ科の小動物をまとめた呼び方で、さまざまな種類が存在しています。
そのうち、大型の「ドブネズミ」や「クマネズミ」などが「ラット」と呼ばれ、「ハツカネズミ」など小型のネズミが「マウス」とも呼ばれます。
一般には、私たちの身の回りに出没するものがいわゆる「ネズミ」としてイメージされ、実験動物に使われているものや愛玩動物の「ファンシーラット」が「ラット」として知られています。
まとめ
私たちが知る小動物の「ネズミ」は、「ネズミ」以外に「マウス」「ラット」などの呼び方があり、同じものを指すのか、どのような違いがあるのか、と戸惑う人も多いでしょう。
「ネズミ」のうち、大型種の「ドブネズミ」や「クマネズミ」、「ドブネズミ」を実験動物用に品種改良したものが「ラット」にあたります。