この記事では、「無理矢理」と「強引」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「無理矢理」とは?
相手が嫌だと思っている状況で、一方的に自分の考えを押し付けたり、いいように行動させることを「無理矢理」【むりやり】といいます。
無理に相手へ自分の考えを押し付けては実行させるので、筋道が通らないと酷く心理的な負担を加えるのです。
この言葉の語源は一般的な道理から外れているという意味で使う「無理」と、元々は人を派遣するといった「遣る」を「矢理」と書いて掛け合わせた言葉であり、何かを実行するといった意味で使うようになった言葉です。
「強引」とは?
まったくそうしたいとは思っていない人へ、一方的に命令口調で自分のいいように服従させることを「強引」【ごういん】といいます。
たとえ相手が嫌がっていても、自分が実行させたいと思えばかなり勝手な遣り方で行動させるのです。
使い方としては、「嫌がる相手を強引に引き連れまわす」といったように、嫌がる相手を自分の思うがままに行動させるといった場面を指します。
「無理矢理」と「強引」の違い
「無理矢理」と「強引」の違いを、分かりやすく解説します。
無理に嫌がる相手に自分がやらせたいことをさせたり、考え方を植えつける行為を「無理矢理」といいます。
無理強いといった言い方ができるほど、異性へ自分の「好き」という気持ちをぶつけたり、一緒に行動させるといった人のやり方に焦点を当てた言葉です。
もう一方の「強引」は一方的に相手へ自分とつき合わせたり、考え方を植えつける行為を指します。
「無理矢理」の例文
・『鞄を無理矢理引っ張るので、肩掛けの部分が千切れてしまった』
・『男性に無理矢理食事に誘われたので、楽しいデートにならなかった』
「強引」の例文
・『女性が強引に男性の服を引っ張って抱き寄せて、唇を奪った』
・『強引に自分の考えに従うよう部下に強いる上司が嫌になる』
まとめ
同意していない相手を自分の思い通りにしようとする気持ちを押し付けるやり方を2つご紹介しました。
状況に応じてどちらを使えばよりその人のやり方が表現できるかを考えて使ってみるといいでしょう。