この記事では、「嗤い」と「笑い」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「嗤い」とは?
相手を馬鹿にしたように見下す態度を見せることを「嗤い」【わらい】といい、わざとあざ笑う表情を見せて嫌な気分にさせるのです。
そのため、相手を楽しませるように可愛らしく笑うのではなく、にたっと不適な笑みを見せたり、精神的に不快な気分にさせるようニヤつく表情を見せて屈辱を味あわせます。
「笑い」とは?
楽しい気持ちになると自然に心が躍り、表情や声に嬉しさが出ることを「笑い」【わらい】といいます。
例えば、久しぶりに出張から親が帰って来たり、田舎に帰省して愛する人に会うときは嬉しい気持ちになり、自然に「笑い声」が出るのです。
他にはペットが面白い行動して見せたり、言葉を発したとき表情がほどけるのも「笑い」で生まれる人間の仕草の一つです。
「嗤い」と「笑い」の違い
「嗤い」と「笑い」の違いを、分かりやすく解説します。
馬鹿にしたように相手を見下す表情を見せることを「嗤い」といいます。
相手に屈辱感を抱かせるようにわざと嫌みったらしい表情を見せたり、あざ笑う態度を見せて精神的に屈辱感を与えるのです。
もう一方の「笑い」は相手が面白い行動や言動を見せたとき「面白い」と感じる感情を指します。
この「笑い」は相手に共感したり、好意的な気持ちを持って見せる感情ですが、「嗤い」のように馬鹿にし、反感を見せるものとは違う点です。
「嗤い」の例文
・『仕事で失敗した社員を上司がわざとらしい嗤いで馬鹿にした』
・『後輩を嗤い、屈辱感を与える先輩の態度に腹が立つ』
「笑い」の例文
・『若い社員は得意の落語を披露して、職場に笑いをもたらした』
・『初孫が可愛い笑顔を見せたとたん、笑いが家中にこだまする』
まとめ
同じ読み方する言葉をご紹介しましたが、まったく正反対の意味を持ちます。
どのような場面でどう使えばいいか学び、自分なりに使い方を工夫してみましょう。