この記事では、「固唾を呑む」と「息を呑む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「固唾を呑む」とは?
物事がどう進むのか気がかりで緊張している、という意味です。
「呑む」は「のむ」と読みます。
音訓表にはのっていな読み方なので、ひらがなで書くこともあります。
「飲む」の漢字は使用しません。
どのような状態なのか、サッカーのPK戦のことで説明をします。
PK戦ではゴールを決めた本数で勝敗が決まります。
サポーターは、自分が応援するチームの選手がゴールを決められるかと、緊張しながら見守っています。
どうなるのか気がかりで緊張するのです。
このさまを意味する言葉になります。
リラックスしている場面では、このような状態にはなりません。
「息を呑む」とは?
怖かったり、びっくりしたりして、一瞬息を止めるという意味です。
「呑む」はひらがなで書くこともあります。
「呑む」には、外に出ないように抑えるという意味があります。
そのため「息を呑む」は、空気を飲み込む、空気を体内に入れるという意味ではなく、息を止めるという意味になります。
海に向かって車で走っているときのことで説明をします。
目の前はずっと道路です。
海などまったく見えません。
今は坂をのぼっているところです。
坂をのぼりきると、目の前にきれいな海が広がっていました。
あまりの美しさに驚き、思わず一瞬息を止めてしまいました。
このようなさまを意味する言葉です。
「固唾を呑む」と「息を呑む」の違い
「固唾を呑む」と「息を呑む」の違いを、分かりやすく解説します。
「呑む」という表現を用いている点が似ていますが、意味は異なります。
前者は、どうなるのか気がかりで緊張することです。
後者は、恐れや驚きによって息を止めることです。
緊張している状態と、恐れや驚きの状態という点に違いがあります。
また、後者は一瞬ですが、前者は一瞬ではありません。
まとめ
どちらも「呑む」という表現を用いる言葉ですが、それぞれ違う意味を持っています。