「語彙力がない」と「語彙力皆無」は同じような意味を持つ表現ですがどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「語彙力がない」と「語彙力皆無」の違いを解説します。
「語彙力がない」とは?
「語彙力がない」とは、「知っている言葉の数が少ないこと」を意味します。
「語彙力がない」の使い方
「語彙力がない」の「語彙力」とは「言葉を知っている力」のことです。
ある範囲において使われている言葉の数や種類のことを「語彙」といい、一般的には「ある人が知っていて使いこなせる言葉の数や種類」という個人の言語量を指す意味で使われています。
さまざまな言葉を知っていて使いこなせる能力のことを「語彙力」といい、その能力が欠けていて劣ることを「語彙力がない」と表現します。
「語彙力皆無」とは?
「語彙力皆無」とは、「知っている言葉の数が壊滅的に少ないこと」を意味します。
「語彙力皆無」の使い方
「語彙力皆無」の「皆無」とは「一切無いこと」を表します。
どこを見ても一切ないゼロの状態を指す表現ですが、無いに等しい程度やほとんど期待できない状態に対しても用いられます。
「語彙力皆無」はそのままの意味で解釈すれば「知っている言葉の数がゼロである」となりますが、いくら何でも言葉を全く知らないということは考えられません。
この場合は「言葉を全く知らないと言っても過言ではないほど語彙力が少ない」という意味になります。
言い回しを変えたり言葉を置き換えたりなど語彙を必要とする行為がほとんどできないほど知っている言葉が少ないことを示す表現です。
「語彙力がない」と「語彙力皆無」の違い
「語彙力がない」と「語彙力皆無」はどちらも知っている言葉の少なさを表していますが「語彙力がない」よりも「語彙力皆無」のほうがより語彙の少なさを強調しています。
「語彙力がない」は言葉の知識量が求めるレベルに達していないというハイレベルな意味でも使うのに対し、「語彙力皆無」は知っている言葉が本当にわずかな場合に用いる表現です。
まとめ
「語彙力がない」と「語彙力皆無」は同じ意味でも表す程度が異なります。
どんな印象を与えるのかも考えて表現を選びましょう。