この記事では、「目利き」と「鑑定」と「査定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目利き」とは?
「目利き」は「めきき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「陶磁器・刀剣・書画などにについて、本物か偽物か、或いはその価値について判断する能力があること」という意味で、鑑識眼に優れている人のことを言います。
2つ目は「ものごとの本質を見抜く能力が高いこと」という意味で、人や物を見ただけで、本質を見抜く力を持っていることを言います。
上記に共通するのは「価値を見抜く」という意味です。
「目利き」の使い方
「目利き」は名詞・形容動詞として「目利きだ・である」と使われたり、形容詞として「目利きの」と使われたりします。
基本的に、見るだけで人や物の真偽や価値を見抜く能力がある人に使われる言葉です。
「目利き」の例文
・『彼は競走馬の目利きをしている』
「鑑定」とは?
「鑑定」は「かんてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「骨とう品や美術品、ブランド品などの真贋・価値を判定すること」という意味で、豊富な知識や経験により、物の本質を見分けることを言います。
2つ目は「科学的に分析して事実を明らかにする」という意味で、あるものごとについて調査して判断を下すことを言います。
3つ目は「裁判において、裁判官に対して専門家が意見や考えを述べること」という意味です。
上記に共通するのは「知識や分析により判断する」という意味です。
「鑑定」の使い方
「鑑定」は名詞として動詞を伴い「鑑定する・した」と使われたり、副詞として「鑑定して」と使われたりします。
基本的に、依頼されたものに対して、専門的な知識や科学的な分析より真偽や価値を判断することに使われる言葉です。
「鑑定」の例文
・『家にあった古い掛け軸がどの位の価値があるのか鑑定してもらった』
3「査定」とは?
「査定」は「さてい」と読みます。
1つ目は「等級や合否などを審査して決定すること」という意味で、人の等級や合否などを一定の基準により決定することを言います。
2つ目は「金額を調査して決定すること」という意味で、その商品にどれだけの価値があるのかを調べて決定することを言います。
上記に共通するのは「よく調べて価値を決める」という意味です。
「査定」の使い方
「査定」は名詞として動詞を伴い「査定する・した」と使われたり、副詞として「査定して」と使われたりします。
基本的に、よく調べて決めることで、最終的に金額に結びつくことに使われる言葉です。
「査定」の例文
・『家にあるブランド品を買い取り業者に査定してもらった』
「目利き」と「鑑定」と「査定」の違い
「目利き」は「見るだけで人や物の真偽や価値を見抜く能力がある人」という意味です。
「鑑定」は「専門的な知識や科学的な分析より真偽や価値を判断すること」という意味です。
「査定」は「よく調べて決めることで、最終的に金額に結びつくこと」という意味です。
まとめ
今回は「目利き」と「鑑定」と「査定」について紹介しました。
「目利き」は「見て本質が分かる」、「鑑定」は「分析して真偽を決める」、「査定」は「調べて価値を決める」と覚えておきましょう。