書類に署名する際、書く欄にはその時々でいろいろな書かれ方がされていると思います。
「名前」だったり「氏名」だったり「姓名」だったり。
身の回りに当たり前のように存在していて見過ごしてしまいがちですが、果たして、これら3つの言葉の違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「名前」と「氏名」と「姓名」の違いを分かりやすく説明していきます。
「名前」とは?
「名前」には、3つの意味があります。
一つ目は、氏名、特に苗字に対しての名。
人物の名のことです。
意味としては、苗字に対しての名とありますが、一般的には、苗字だけではなく、下の名に対しても使われています。
二つ目は、団体や組織、また、建造物の名称。
会社組織や、さまざまな団体の名称、マンションやビルなどの建物の名称を指します。
三つ目は、事物の名称。
いろいろな事柄や、物には名称が付けられています。
例えば、5月に降る雨には「五月雨」という「名前」が付けられています。
「名前」の例文
・『私の名前は〇〇です』
・『彼が就職した会社は、〇〇株式会社という名前です』
・『梅雨の時期に咲くこの花の名前は、紫陽花です』
「氏名」とは?
「氏名」とは、文字通り、氏と名という2つの単語がくっついた言葉です。
氏とは苗字のことであり、名とは下の名前のことです。
よって「氏名」とは、人物の名前を表すときに使われる言葉になります。
「氏名」の例文
・『私の氏名は〇〇です』
・『氏名とは、フルネームのことです』
「姓名」とは
「姓名」とは、苗字と名前、氏名という意味です。
そして、姓と名という2つの単語がくっついた言葉です。
姓は苗字、名は下の名前です。
「氏名」と「姓名」は、一般的には同じ意味として使われていますが、多くは「氏名」が使われています。
古代の時代においては「氏名」と「姓名」は区別して使用されていましたが、時代が過ぎるにつれて「姓名」の方は廃れてきてしまい「氏名」が主に使われるようになりました。
「姓名」の例文
・『姓名判断の結果が気になる』
・『姓名と氏名は同じような意味で使われています』
「名前」と「氏名」と「姓名」の違い
「名前」は、全ての名に対して使われます。
人物の名、団体組織の名、建造物の名、事物の名。
世の中全ての物や事柄には、何かしらの名称がつけられています。
そういったもの全てに対して使われる言葉が「名前」です。
それに対し、「氏名」は、人物の名のみに使われる言葉になります。
また、「姓名」は、「氏名」と同じような意味合いで使われていますが、古代の時代には区別して使われていました。
この名残として「姓名」という言葉が今も残っていますが、現在では、一般的に「氏名」が多く使われています。
まとめ
「名前」と「氏名」と「姓名」の違いについて説明してきましたが、理解して頂けましたでしょうか。
これら3つの言葉の違いを認識して、あなたの生活に役立て下さい。