「皮肉」と「嫌味」と「当て付け」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「皮肉」と「嫌味」と「当て付け」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「皮肉」「嫌味」「当て付け」の違いを分かりやすく説明していきます。

「皮肉」とは?

「皮肉」「ひにく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人の身体」という意味で、人の身体が皮と肉でできていることに由来しています。

2つ目は「うわべだけのこと」という意味で、薄くて内容がない様子を言います。

3つ目は「遠回しに意地悪く相手を非難すること」という意味で、直接ではなく何かにたとえたり、本人にしか分からないことを言って相手を不快にすることです。

4つ目は「期待とは違い、運命が意地悪をしている様な結果になること」という意味で、避けたい結果になってしまうことを言います。

上記に共通するのは「表面上のこと」という意味です。


「皮肉」の使い方

「皮肉」は名詞・形容動詞として「皮肉だ・である」「皮肉を言う・言った」と使われたり、形容詞として「皮肉な」と使われたり、副詞として「皮肉にも」と使われたりします。

基本的に、日常で使われる場合、遠回しに相手を不快にさせることや、運命のいたずらの様な結果になることに使われる言葉です。


「皮肉」の例文

・『彼女は私がLLサイズだと知っている癖に「やせてていいわね」と皮肉たっぷりに言った』

「嫌味」とは?

「嫌味」「いやみ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人を不快にさせる言動をすること」という意味で、人が嫌な気持ちになる様なことをわざとする様子を言います。

2つ目が「気取り過ぎて鼻に付く様子」という意味で、自分に酔いしれてしまい、他の人から見て自慢している様に見えることを言います。

上記に共通するのは「人を不快にさせる言動」という意味です。

「嫌味」の使い方

「嫌味」は名詞・形容動詞として「嫌味だ・である」と使われたり、形容詞として「嫌味な」と使われたりします。

基本的に、わざと、または無意識に人を不快にさせる様な言動をすることに使われる言葉です。

「嫌味」の例文

・『お局様が僕の彼女に対して「年の割には若く見えるわね」と嫌味を言った』

3「当て付け」とは?

「当て付け」「あてつけ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ほかのことに結びつけて相手の悪口や皮肉などを言う」という意味で、他のものと比べたり関連付けたりして、相手を不快にすることを言います。

2つ目は「全く違う行為をして相手を嫌がらせること」という意味で、それを知ったら相手が嫌がるだろうと思うことをわざとすることを言います。

3つ目は「仲の良さを見せつける」という意味で、人前でわざとカップルがベタベタする様子を言います。

上記に共通するのは「相手の嫌がることをする」という意味です。

「当て付け」の使い方

「当て付け」は名詞・形容動詞として「当て付けだ・である」と使われたり、動詞として「当て付ける・当て付けた」と使われたり、副詞として「当て付けて」と使われたりします。

基本的に、他のことに関連付けてわざと相手が嫌がることをすることに使われる言葉です。

「当て付け」の例文

・『彼女は元カレへの当て付けとして、元カレの親友と付き合うことにしたらしい』

「皮肉」と「嫌味」と「当て付け」の違い

「皮肉」「回しに相手を不快にさせること」「運命のいたずらの様な結果になること」という意味です。

「嫌味」「わざと、または無意識に人を不快にさせる様な言動をすること」「運命のいたずらの様な結果になること」という意味です。

「当て付け」「他のことに関連付けてわざと相手が嫌がることをすること」という意味です。

まとめ

今回は「皮肉」「嫌味」「当て付け」について紹介しました。

「皮肉」「遠回し」「嫌味」「直接」「当て付け」「他にかこつける」と覚えておきましょう。