「他人」と「他者」と「他社」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈します。
「他人」とは?
自分とは繋がりのない人、他の人を指す言葉で、定義によっては血の繋がりのない人を他人とすることもあります。
「勘当する」などは家族関係を破棄してこれから他人とみなすという考えです。
「他人を巻き込む」という言葉では血縁と言うよりは自分(自分たち)と繋がりのない人に影響を与えてしまうことが伝わります。
友人、隣人、恩人などの関係性では他人ではないという見方もできますが、自分以外はみな他人という定義の仕方もあります。
自分が他人になるということはありえません。
他人の対義語は自分です。
「他者」とは?
定義としては自分以外のもの、他人とされています。
意味自体は同じような言葉ですが使い方が若干異なる言葉で、哲学的な用語、文章であると他者を使うケースが多いようです。
また、「他人との競争」と「他者との競争」では他者のほうが自分と同じカテゴリーにいるようなニュアンスが含まれ、他者との競争のほうが会社内や組織内の知らない人というイメージになります。
「他者を巻き込む」という使い方では「他人を巻き込む」とほぼ同様の意味となっています。
他者の対義語は「自己」です。
「他社」とは?
自分の会社以外のすべての他の会社で、業種などは特定しない言葉で、自分の会社がレストランとして、鉄道会社でも他社にあたります。
同業他社という言葉にすると自分の会社がレストランであれば同業他社もレストラン、広めにとっても飲食店関係の会社とすることができるでしょう。
他社の対義語は自社となります。
広めの言葉となっているために「他社様向けサービス」「他社様利用者など」のように他社様という使い方もします。
他社の対義語は自社となり、「御社」や「本社」ではありません。
「他人」と「他者」と「他社」の違い
「他人」と「他者」は意味としては自分ではない人、血縁のつながりのない人という部分では共通しており、使い方が重なる部分もあります。
他者の対義語が自己とされているだけに、他者は哲学的な言葉であるケースが多くなっていて、同じ会社の知らない社員など同一カテゴリーでくくることのできる他人を他者として呼称することもあります。
他人という言葉は関係性が進むと他人から友人、他人から知人などの言葉になります。
「他社」は自分のではない会社を指す言葉で、他人や他者に自分はなれないのと異なり、転職して別の会社に所属した場合、前の会社は「他社」になります。
他者様という使い方があるのも特徴的です。
まとめ
「他人」と「他者」と「他社」は他のものを指すという大枠で共通しており、「他社」は会社同士で使う言葉、「他人」と「他者」は人との間で使う言葉となっています。
「他人」と「他者」は使い方やニュアンスに若干の違いがありますが、大本の意味自体は変わっておらず、自分が「他人」と「他者」にはなれません。