「劇物」と「毒薬」と「劇薬」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「劇物」と「毒薬」と「劇薬」の違いとは?英語

あまり日常的に耳にする言葉ではありませんが、「劇薬」という言葉を一度は耳にしたことはあるでしょう。

なんとなく体に悪そうな薬というイメージはあっても、「劇物」「毒薬」とは何が違うのか、解らない人も少なくありません。

この記事では、「劇物」「毒薬」「劇薬」の違いを分かりやすく説明していきます。

「劇物」とは?

「劇物」とは人体に有害で、少ない量でも生命に甚大な悪影響を及ぼしたり、触れただけで皮膚に強い刺激性や腐敗性を及ぼす物体を指します。

また「劇物」は医薬品や医薬部外品ではないことも条件です。

人体に悪影響のある物質でも、いわゆる薬の一種であれば「劇物」ではなく、逆に薬でなければ「劇物」、更に毒性が強いのならば「毒物」として扱われます。

例を挙げると、化学の実験で使用される硫酸やアンモニアは、「劇物」に指定された物質です。


「毒薬」とは?

「毒薬」は読んで字の如く、毒性の強い薬です。

薬とついているように、「劇物」と違い医薬品や医薬部外品であることが、「毒薬」として扱われる条件の一つになっています。

具体的にどれだけの毒性があると「毒薬」として扱われるかですが、口から服用した場合、致死量が体重1kgあたり30mg以下だと「毒薬」です。

内服薬以外では、皮下注射なら20mg、静脈注射なら10mgという基準もあります。

薬の中でも極めて毒性の高い薬が「毒薬」だと考えておけば、概ね間違いはありません。


「劇薬」とは?

「劇薬」も毒性の強い薬を指す言葉になります。

「毒薬」との違いは毒性の強さであり、致死量の違いが「劇薬」「毒薬」を区別するボーダーラインです。

基準値だけで言えば、「劇薬」は致死量が体重1kgあたり経口摂取で300mg以下、静脈注射で100mg以下と、「毒薬」と比べ10倍の差があります。

普通薬とは区別されて管理されますが、「毒薬」と比べると比較的処方されやすく、身近とも言えるでしょう。

例を挙げると、精神科や心療内科で処方されている向精神薬は、その大半が「劇薬」として指定されています。

「劇物」と「毒薬」と「劇薬」の違い

「劇物」「毒薬」「劇薬」はどれも人体に対して毒性を持つモノです。

区別としては、まずそれが薬でなければ「劇物」になります。

薬である場合、少量で有害な副作用が出る薬であり、比較的致死量が多いのならば「劇薬」に、少量で死に至るほど効用が強いのなら「毒薬」になります。

また関連する法律にも違いがあり、「劇物」の取り扱いは毒劇法によって、「毒薬」「劇薬」の取り扱いは薬機法によって定められています。

まとめ

人に有害ということは同じでも、「劇物」「毒薬」「劇薬」は薬かそうじゃないかで簡単に区別できます。

「毒薬」「劇薬」については違いの明確な基準を覚えていなくても、「毒薬」の方が危険と認識しておけば、日常生活の中で困ることは無いでしょう。

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