「察する」と「勘ぐる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「察する」と「勘ぐる」の違いとは?生活・教育

この記事では、「察する」「勘ぐる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「察する」とは?

「察するは「さっする」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとの事情などを推し測って理解すること」という意味で、何も聞かなくても大体何が起きたのか事情や背景を推し測って分かることを言います。

2つ目は「他人の気持ちを推し測って共感する」という意味で、何も言われなくても相手がどの様な心情でいあるのかを推し測って思いやる様子を言います。

3つ目は「深く調べる」という意味で、観察して理解することを言います。

上記に共通するのは「推し測って知る」という意味です。


「察する」の使い方

「察する」「ものごとの事情などを推し測って理解すること」「他人の気持ちを推し測って共感する」「深く調べる」という意味で使われます。

動詞として「察する・察した」と使われたり、副詞として「察して」と使われたり、名詞として「察し」と使われたりします。

基本的に、相手や人の為を思い、何も聞かなくても自分で推し測って理解することに使われる言葉です。


「勘ぐる」とは?

「勘ぐる」「かんぐる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「あれこれ勝手に悪い様に推し測ること」という意味で、自分で勝手に良くない方向に想像することを言います。

2つ目は「相手が隠し事をしているのではないかと、あれこれ邪推すること」という意味で、相手が何か悪い秘密を持っているのではないかと推察することを言います。

上記に共通するのは「邪推する」という意味です。

「勘ぐる」の使い方

「勘ぐる」「あれこれ勝手に悪い様に推し測ること」「相手が隠し事をしているのではないかと、あれこれ邪推すること」という意味で使われます。

動詞として「勘ぐる・勘ぐった」と使われたり、副詞として「勘ぐって」と使われたり、名詞として「勘ぐり」と使われたりします。

基本的に、相手に対して良くないことを勝手に推し測って疑うことに使われる言葉です。

「察する」と「勘ぐる」の違い

「察する」「相手や人の為を思い、何も聞かなくても自分で推し測って理解すること」という意味です。

「勘ぐる」「相手に対して良くないことを勝手に推し測って疑うこと」という意味です。

「察する」の例文

・『彼女の事情を察して飲み会を早めに切り上げた』
・『ドアの外に誰かが立っている様な気配を察した』
・『彼はいち早く状況を察して話題を変えてくれた』
・『どうかお察しください』

「勘ぐる」の例文

・『私が出張した時に浮気しているのではと妻が勘ぐっている』
・『あんなところに黙って立っていたのでは不審者と勘ぐられても仕方がないよ』
・『部長は私がライバル会社のスパイだと勘ぐっていた』
・『2人が不倫しているのではと勘ぐっている人たちも多い』

まとめ

今回は「察する」「勘ぐる」について紹介しました。

「察する」「相手を思って推し測る」「勘ぐる」「相手を疑って邪推する」と覚えておきましょう。