この記事では、「煽る」と「挑発」と「呷る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「煽る」とは?
「煽る」は「あおる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「うちわなどで風を起してあてる」という意味で、主に風をあてて勢いを強めることを言います。
2つ目は「風を受けて物が揺れる」という意味で、風が吹いて物が動く様子を言います。
3つ目は「相手をおだててある行動をする様に仕向ける」という意味で、意図的、或いは面白がって相手をその気にさせることを言います。
4つ目は「ものごとの勢いが増す様にする」という意味で、ものごとの動向を変化させてより勢いをつけることを言います。
5つ目は「自動車が走行中に、他の車にぴったりついて嫌がらせをする」という意味で、「煽り運転」として使われます。
上記に共通するのは「勢いを増す様に仕向ける」という意味です。
「煽る」の使い方
「煽る」は動詞として「煽る・煽った」と使われたり、副詞として「煽り」と使われたり、名詞として「煽り」と使われたりします。
基本的に、風をあてて勢いを増す様にしたり、人の気持ちを動揺させる行為をすることに使われる言葉です。
「煽る」の例文
・『野外のテントが風にあおられてバラバラになった』
「挑発」とは?
「挑発」は「ちょうはつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手を刺激して、事件や紛争を引き起こす様に仕向ける」という意味で、相手を揶揄したりからかったりして、問題を起こさせる様に仕向けることを言います。
2つ目は「相手の好奇心や欲求を刺激し行動を起こさせる様にする」という意味で、特に女性が男性に対してアピールすることを言います。
上記に共通するのは「相手を刺激する」という意味です。
「挑発」の使い方
「挑発」は名詞として動詞を伴い「挑発する・した」と使われたり、副詞として「挑発して」と使われたりします。
基本的に、相手を直接刺激して、ある行動を起こさせる様にすることに使われる言葉です。
「挑発」の例文
・『ボクシングの試合前に相手が挑発してくる』
「呷る」とは?
「呷る」は「あおる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仰向け状態でぐいぐい飲むこと」という意味で、大量の水など上を向いたまま、飲み続けることを言います。
2つ目は「お酒などを一気に飲むこと」という意味で、その場に来てすぐにお酒などを飲み干すことを言います。
上記に共通するのは「一気に飲む」という意味です。
「呷る」の使い方
「呷る」は動詞として「呷る・呷った」と使われたり、副詞として「呷って」と使われたりします。
基本的に、上を向いて飲み物を一気に飲み干すことに使われる言葉です。
「呷る」の例文
・『彼はバーで酒を呷ってすぐに出かけて行った』
「煽る」と「挑発」と「呷る」の違い
「煽る」は「風をあてて勢いを増す様にすること」「人の気持ちを動揺させる行為をすること」という意味です。
「挑発」は「相手を直接刺激して、ある行動を起こさせる様にすること」という意味です。
「呷る」は「上を向いて飲み物を一気に飲み干すこと」という意味です。
まとめ
今回は「煽る」と「挑発」と「呷る」について紹介しました。
「煽る」は「動揺させる」、「挑発」は「刺激する」、「呷る」は「飲み干す」と覚えておきましょう。