「ちなみに」と「なお」の違いとは?分かりやすく解釈

「ちなみに」と「なお」の違い生活・教育

この記事では、「ちなみに」「なお」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ちなみに」とは?

「ちなみに」「因みに」と書き、意味は以下の通りです。

1つ目は「前に述べたことに、後から簡単な補足を付け加える時の接続詞」という意味で、そのことについて伝えておいた方が良いだろうと思うことを付け足すと時の言葉です。

2つ目は「前に述べたことと直接関係がないが、自分が是非伝えておきたいことを付け加える時の接続詞」という意味で、前に述べたことにつながるものではなく、自分の場合や他のケースなどで、聞き手を引き付ける為に言っておきたいことを付け足す時の表現です。

上記に共通するのは「内容を付け足す」という意味です。


「ちなみに」の使い方

「ちなみに」は接続詞として「因みに、~だ・である」と使われたり、副詞として「因みに申し上げますと~」などと使われます。

基本的に、前に述べたことに言っておいた方が良いことや、自分が是非言いたいことを付け足す接続詞として使われる言葉です。


「なお」とは?

「なお」「猶」と書き、意味は以下の通りです。

1つ目は「以前からの状態がそのまま続いている様子」という意味で、しばらく経っても相変わず同じ状態であることです。

2つ目は「ある状態や度合いが一層進む様子」という意味で、元の状態より度合いが更に大きくなることです。

3つ目は「今のものごとに付け加えるものがある様子」という意味で、現在の状況に何かしら必要なものがあることです。

4つ目は「あたかも~である」という意味で、「なお~ごとし」として使われます。

5つ目は「ある話題が終わった後で、別のことを言い足す時の接続詞」という意味で、内容が変わるが今言っておくべきことを表します。

上記に共通するのは「更に先に進める」という意味です。

「なお」の使い方

「なお」は副詞として「なお~だ・である」と使われたり、接続詞として「なお、~となっております」などと使われます。

基本的に、以前からの状態がそのまま続いている様子や、度合いがより大きくなる様子、ある話題が終わった後に、必要な別の内容を付け加える接続詞として使われる言葉です。

「ちなみに」と「なお」の違い

「ちなみに」「前に述べたことに言っておいた方が良いことや、自分が是非言いたいことを付け足す接続詞」という意味です。

「なお」「以前からの状態がそのまま続いている様子」「度合いがより大きくなる様子」「ある話題が終わった後に、必要な別の内容を付け加える接続詞」という意味です。

「ちなみに」の例文

・『ちなみに、新郎新婦は同じ小学校の出身です』
・『ちなみに、詳しいパンフレットがございますので是非ご一読ください』
・『ちなみに、このスィーツはネットで半年待ちになっております』
・『ちなみに、私も同じ商品を使っております』

「なお」の例文

・『師匠は今もなおご健在だ』
・『会えばなお別れがつらいという歌詞がある』
・『これに関してはなお検討の余地がある』
・『なお、詳細は後日メールにてご連絡いたします』

まとめ

今回は「ちなみに」「なお」について紹介しました。

「ちなみに」「言っておいた方がいいことを付け足す」「なお」「必要なことを付け足す」と覚えておきましょう。