接頭辞という言葉をご存知でしょうか。
接頭語とも呼ばれ日本語でもよく使われる文法です。
これは単独では使われることはなく、何かしらの他の単語の前にくっつくことで一つの単語の意味を成すものです。
意味を追加したり、語調に変化を与えたりするもので、例えば、『お話』や『お水』などの丁寧な言葉に変化させる『お』や『素手』や『素足』などに代表される『素』が接頭辞です。
実は英語でも接頭語は存在しており、日本語とは異なり、意味を持っています。
『Prefix』と呼ばれており、今回の『Intra』と『Inter』もその中の代表例です。
この記事では「Intra」と「Inter」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Intra」とは?
この接頭辞の意味は『~内の』を表しています。
これだけでは分かりにくいので例を挙げてみます。
日本でも聞き覚えのある言葉に『イントラネット』があります。
社会人の方はよく聞く単語ではないかと思いますが、これは『社内ネットワーク』のことを指しています。
つまり、外部のネットワークに接続のことではなく、あくまでも自社の構築しているネットワークを指しているのです。
『Intra』の付く単語は技術や医学的な難しい単語が多く、例えば『Intracardiac』 (心臓内の)や『Intracellular』(細胞内の)などの生物や医学用語が存在します。
我々の生活に一般的な単語で『Intranet』以外で見ると『Intracity』(都心の)や『Intracompany』(会社内の)という単語があります。
あまり使われないのが難点ですが『Intra』は何かの内部を指していると覚えて間違いはありません。
「Intere」とは?
一方『Inter』は『~間の』という意味の接頭辞です。
代表的な例は『Internet』(インターネット)でこれは既に馴染み深いカタカナ言葉です。
この意味は個々に存在するネットワークやコンピューターを『相互に』結ぶことで大きな一つの集合体を形成しているという意味です。
独立したネットワーク間を繋いでいるので『Internet』と名付けられたのはいい得て妙ではないでしょうか。
この接頭辞は『Intra』と比べると馴染みのある単語が多く存在しています。
例えば、『Interaction』(相互作用)は『Inter』(間、相互)と『Action』(作用)が一緒になって出来た単語です。
もちろん生物や医学用語にも使われ『Interarticular』(関節の間の)や『Intercellular』(細胞間の)という単語が代表的な『Inter』を使った言葉です。
一番馴染み深い『Inter』を使った単語は『International』(国際的)がありますが、この単語の厳密な意味は『国と国の間の』という意味であることは接頭辞を理解して頂いた今ならお分かりいただけるのではないでしょうか。
「Intra」と「Inter」の違い
この2つの単語は『内』か『間』かではっきりと区別が出来ます。
途中まで綴りが似ていますので、読み間違いには注意が必要な接頭辞です。
使い方で迷った場合は『Intranet』(社内ネットワーク)と『Internet』(インターネット)の2つを比べてみて下さい。
少なくとも『インターネット』は生活にも密接にかかわる単語ですので、『Intra』は『Inter』の逆と覚えて頂ければ定着しやすいかもしれません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は『Intra』と『Inter』という接頭辞についてご紹介しました。
接頭辞は漢字で言う『部首』に近い働きをしており、これを理解すると初めて見る英単語でもある程度意味を推測することができます。
接頭辞を覚えると英単語の吸収率がぐっと向上しますので是非試してください。