「アカハラ」と「パワハラ」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「アカハラ」と「パワハラ」の違い新語・ネット語

この記事では「アカハラ」「パワハラ」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「アカハラ」と「パワハラ」の違い

「アカハラ」「パワハラ」の大きな違いは、どこでハラスメント行為が行われたかという点です。

「アカハラ」の名前の通り、「アカデミック」つまり大学などの学術機関内で行われる「パワハラ」の事を指すため、違いというよりは「パワハラ」の一類型です。


「アカハラ」と「パワハラ」の使い方の違い

「パワハラ」は主に職場内において職場における優位性、つまり上司や先輩などの地位の強い者が、地位の弱い者に対して行う嫌がらせの事です。

例えば同僚が職場内において、上司から執拗な嫌がらせを受けている際に「彼はパワハラを受けている」などと使用されます。

一方、「アカハラ」は地位の強い者からの嫌がらせという点は「パワハラ」と同じですが、その場所が大学や学術機関内などに限定されます。

学生の進級や修了を正当な理由なく認めなかったり、単位を与えなかったりするなどの嫌がらせに対して「アカハラ」と使用されます。


「アカハラ」と「パワハラ」の英語表記の違い

「アカハラ」「パワハラ」はそれぞれ“academic harassment”“power harassment”と書きますが、これは両方とも和製英語となり一般的には使用されません。

英語では「職権の乱用」という意味の“Abuse of Authority”や、「職場でのいじめ」意味する“Workplace Bullying”と表現されます。

しかし「アカハラ」“academic harassment”は一部のアメリカの大学において、「学生が研究や学習をする力を妨げる不快な、敵対的または威圧的行為」と定義されています。

「アカハラ」の意味

「アカハラ」とは、「アカデミックハラスメント」の略で、大学などの学術機関で、教職員が権力を濫用して学生など地位の低い者に対して不適切かつ不当な言動をする事を言います。

研究や修学などについて不利益を与えたり、その研究や修学に差し支えるような精神的、身体的な障害を与える人権侵害であり、後述する「パワハラ」の一塁型です。

NPO法人の「アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク」では、「アカハラ」「研究教育に関わる優位な力関係のもとで行われる理不尽な行為」と定義しています。

「アカハラ」の使い方

「アカハラ」は大学などの学術機関で、地位の優位な教職員などが、学生などの地位の低い者に対して行う嫌がらせの事を指すため、その使用方法は多岐に渡ります。

「アカハラ」と言われる行為の一例を挙げます。

・研究に使用される実験器具や試薬などを使わせない、研究に必要な機材の購入を認めないなどの研究活動への妨害。

・正当な理由なく単位を与えない、卒業研究を開始して間もなく留年を言い渡されるなどの卒業、単位への妨害。

・学生が持ってきた論文や原稿を受け取らない、読まずに破り捨てる、大きな声で内容について怒鳴るなどの過度な叱責。

他にも色々な形がありますが、これらの行為が行われた際に「アカハラ」と使用されます。

「アカハラ」を使った例文

・『教授に何度論文を持って行っても、読んですらもえない状態が続いている。これは明らかにアカハラだ』
・『大学の講義中、先生に大きな声で皆に聞こえるように罵声を浴びせられた。許しがたいアカハラだ』
・『彼はアカハラ受けた結果、大学を辞める決意をした』
・『研究室を薄暗く利便の悪い部屋に移動させられたのは、アカハラではないか』
・『アカハラという言葉は大学内で主に使用される』

「パワハラ」の意味

「パワハラ」とは、「パワーハラスメント」の略で、職場内虐待の一つで、職場内の上司や先輩といった優位性を利用した、地位の低い者へ対しての嫌がらせの事を指します。

当初においては社会的な地位が上の者が行う嫌がらせの事でしたが、近年では職場のいじめに近い概念に変わってきました。

加害者は名誉棄損、侮辱罪、傷害罪などと言った犯罪行為の場合があり、労働基準法違反も成立する例もあります。

「パワハラ」を放置した場合に、その加害者の上司は懲戒処分になる事がありますが、加害者本人は単なる仕事の指導として捉えている場合が多いのが現状です。

国際的には1993年以降に、欧米諸国で法規制がされ、日本では2001年にパワーハラスメントと言う言葉が提唱され、2019年には国際労働機関で禁止条例が制定されました。

厚生労働省は2012年1月に「パワハラ」の典型例として、暴行傷害、脅迫、名誉棄損、暴言、仲間外し、無視、仕事の妨害、仕事を与えないなどの例を示しています。

「パワハラ」の使い方

「パワハラ」は職場内での嫌がらせで、その使用例は様々なものになります。

例えば、身体に対しての攻撃、仕事ができない事に対して大勢の前で叱責したり給料泥棒呼ばわりする、退職するように脅す、他の社員に対して無視や仲間外れをするように強要する、過剰な仕事を無理矢理与えるなど様々な例があります。

これらの行為に対し「パワハラ」と使用します。

「パワハラ」を使った例文

・『私の同僚は上司から過剰なパワハラを受け、退職を選択した』
・『私は上司のパワハラを訴えたため、今でも会社から不当な扱いを受けている』
・『彼の後輩に対する言動は、パワハラになるかもしれないので、言動には十分気を付けるように注意した』
・『私は注意のつもりで部下を怒鳴ってしまったが、後でパワハラと言われかねないか心配だ』
・『社を挙げて、パワハラを無くし健全で働きやすい環境を作ろう』

まとめ

「パワハラ」は職場内での優位な地位を利用して、部下や地位の低い人に対して行う嫌がらせですが、その中でも「アカハラ」は、大学などの研究機関においての「パワハラ」という事になります。

近年は「~ハラスメント」と呼ばれる様々な単語が出てきていますが、その中でも特に犯罪と結びつきやすく、社会問題となっています。