「慣用句」と「ことわざ」は異なるものなのか。
異なるものならば、何がどのように異なるのか。
この記事では、「慣用句」と「ことわざ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慣用句」とは?
「慣用句」は、古くから習慣として用いられてきた言い回しです。
「慣用句」の基本は2つ以上の単語。
その2つ以上の単語をつなげて構成されているものが「慣用句」となります。
また、特徴として、日常生活における様々な行動について省略されているものとなります。
例えば、歩き疲れて足が疲れている状態を「足が棒になる」と表現します。
また、恥ずかしい思いをして顔が真っ赤になることを「顔から火が出る」と表現します。
どちらも、「足」と「棒になる」。
「顔」と「火が出る」といったように2つの単語をつなげて成り立っています。
また、例文からわかるように、「慣用句」は短い文章となり、意味が省略されて用いられているものとなります。
「ことわざ」とは?
「ことわざ」は古くからの知恵や大切な教えなどが短い文章になったものを指します。
各「ことわざ」には、教訓や格言のようなものが含まれ、日常生活において教えとなる内容のものとなります。
例えば、「猿も木から落ちる」の場合、その道のプロでも失敗することはあるといった教訓を意味します。
また、「馬の耳に念仏」の場合、聞く気持ちがない人にどれだけ注意しても意味がないという教訓を意味します。
例文からもわかるように、「ことわざ」には、人々に伝えたい忠告やアドバイスのようなものが含まれています。
「慣用句」と「ことわざ」の違い
「慣用句」は日常生活における様々な行動について省略されているもので、日常生活の比喩的な言い回しとなります。
一方、「ことわざ」は教訓や格言といった意味を含んだ言葉となります。
日常生活において、教えとなるような内容が短くまとめられたものが「ことわざ」です。
このように、大きな違いは教訓や格言といったアドバイスが含まれているか、いないか、にあり、その点に注目することで違いがわかります。
まとめ
上記のような違いが「慣用句」と「ことわざ」にはあります。
一見、同じように思える両者ですが、異なったものとなるため注意が必要です。