この記事では、「モンスターペアレント」と「毒親」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モンスターペアレント」とは?
「モンスターペアレント」の意味は以下の通りです。
1つ目は「学校や教育委員会に対して、教師の指導や授業の進め方などに関する理不尽な要求や苦情を繰り返す保護者のこと」という意味で、学校の教え方が悪い、教師の質が悪いなど、主に教育方針に関して何度も文句をつけてくる保護者のことです。
2つ目は「我が子かわいさのあまり、小さなことでも差別やいじめを受けていると勘違いして何度も苦情を繰り返す保護者のこと」という意味で、子供を過剰に守ろうとするあまりに、何でもすぐいじめや差別に結び付けて学校や相手の親に過度に文句を言ったり、謝罪を要求する保護者のことです。
上記に共通するもは「理不尽な保護者」という意味です。
「モンスターペアレント」は和製英語で、「monster」は「化け物・怪物」という意味、「parent」は「両親」という意味、まるで化け物の様に暴走する保護者という意味からきています。
「モンスターペアレント」の使い方
「モンスターペアレント」は略して「モンペ」と呼ばれ、名詞・形容動詞として「モンペだ・である」「モンペがいる」などと使われます。
基本的に、教育方針に関して学校や教育委員会に対し理不尽な要求や苦情を繰り返す保護者のことや、子供かわいさのあまり、何でもいじめや差別に結びつて理不尽な苦情を繰り返す保護者に使われる言葉です。
「毒親」とは?
「毒親」は「どくおや」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「子どもを親という絶対的な立場で支配して自由や権利を奪う親のこと」という意味で、親としての権利を悪用して子供を自分の言いなりにする親のことです。
2つ目は「子どもを暴力など恐怖で支配して自由や権利を奪う親のこと」という意味で、最近問題になっている子供を虐待して支配する親のことです。
3つ目は「育児放棄して子供を顧みない親のこと」という意味で、自分のことばかり考えて育児を全くせず、不潔な状態や飢餓状態にする親のことです。
上記に共通するのは「子どもにとって毒にしかならない親」という意味です。
「毒親」の使い方
「毒親」は名詞・形容動詞として「毒親だ・である」「毒親に育てられる」「毒親になる」などと使われます。
基本的に、子供に対して親という絶対的な立場で子供を支配したり虐待する親ことや、育児放棄して子供を顧みない親のことに使われる言葉です。
「モンスターペアレント」と「毒親」の違い
「モンスターペアレント」は「教育方針に関して学校や教育委員会に対し理不尽な要求や苦情を繰り返す保護者」「子供かわいさのあまり、何でもいじめや差別に結びつて理不尽な苦情を繰り返す保護者」という意味です。
「毒親」は「子供に対して親という絶対的な立場で子供を支配したり虐待する親」「育児放棄して子供を顧みない親」という意味です。
「モンスターペアレント」の例文
・『今度の新入生の中にすごいモンペがいる』
・『担任が毎日モンペからの苦情電話に悩まされる』
・『うっかりぶつかっただけでモンペから謝罪を要求される』
・『モンスターペアレントには校長が対応する』
「毒親」の例文
・『彼は育児放棄する毒親に育てられた』
・『毒親でも真面目な子どもに育つ』
・『毒親のお陰で子供らしい楽しみはなかった』
・『子供のためと何でも押し付ける毒親が多い』
まとめ
今回は「モンスターペアレント」と「毒親」について紹介しました。
「モンスターペアレント」は「学校や周囲に文句を言う親」、「毒親」は「子どもに悪影響を与える親」と覚えておきましょう。