この記事では、「新天地」と「新任地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新天地」と「新任地」の違い
「新天地」と「新任地」の違いについて紹介します。
「新天地」と「新任地」の使い方の違い
「新天地」は、「新しく活躍する環境や場所」に使われます。
自分の意思で引越ししたり、事業の基盤を新しい場所に移して心機一転を図ることを言います。
「新任地」は、「仕事の為引越しする先の場所」に使われます。
会社の辞令により新しい場所に引越して勤務することを言います。
「新天地」と「新任地」の英語表記の違い
「新天地」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「new endeavors」で、「新しい試み」というニュアンスです。
“I wish you the best in your new endeavors!.”
(新天地でも頑張ってください)
2つ目は「future venture」で「未来の冒険」というニュアンスです。
“Good luck on your future venture.”
(新天地での成功をお祈りしています)
「新任地」の英語表現は「new post」が一般的で、「新しい地位」という意味です。
“I will keep doing my best at my new post.”
(新任地でも一生懸命頑張ります)
「新天地」の意味
「新天地」は「しんてんち」と読み、以下の2つの意味があります。
1つ目は元の意味で「新しい世界」です。
文字通り「全く未知の世界」であり、どちらかと言えばSFファンタジーや宗教的なニュアンスで使われることの多い言葉です。
2つ目は「新しい活躍の場所」という意味です。
その人が、これから自分でこれから切り開いていく新しい場所や環境のことを言います。
これから仕事で新しい活動の拠点を持つ時に、その場所を「新天地」と表現するのです。
「新天地」の使い方
「新天地」は、日常では「新しい活躍の場所」という意味で使われることが多くなります。
人が新しく活動を始めるところであり、必ずしも引越したり、知らない場所へ行くという訳ではありません。
例えば、「転校」「就職」「転職」で、新しい分野の仕事にチャレンジすることに使われることもあれば、「結婚」「引越し」「転勤」などで、遠くの場所で生活することもあります。
「新天地」は、送別会などで「送る側」に対して使われる言葉です。
「新天地」を使った例文
・『新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます』
・『新天地でも活躍できるよう精進します』
・『将来はブラジルで新天地を切り開くつもりです』
・『誰も見たことのない新天地を目指して日々精進します』
・『新天地に着いたらまず自分の生活を安定させる様に頑張ります』
「新天地」の類語
「新境地(しんきょうち)」
「個人的に新しい分野に関わったり、新しい立場になること」という意味です。
「新世界(しんせかい)」
「今までに経験したことのない世の中のこと」という意味です。
「新天地」の対義語
「新天地」に対義語はありません。
「新任地」の意味
「新任地」は「しんにんち」と読みます。
意味は「仕事の為に引越した先の場所」です。
「新天地」とは違い、現在勤めている会社からの「異動」「転勤」などの命により、勤務地が変わることをいいます。
新しく任務を帯びてやってくる地のことであり、同じエリア内の支店の移動というよりは、地方への転勤を表すことが多くなります。
「新任地」の使い方
「新任地」は、「仕事の為に移動した先の場所」に使われます。
会社で辞令が下りて決まることが多いのですが、地方へ転勤の場合は左遷されることもあるので、相手の事情を知らないであまり何度も使わない方が良いでしょう。
会社から命令されてやってくる土地ですので、「生活の基盤を築く」と意味合いは薄く、主にビジネス関係に使われる言葉です。
目上の人に使うと上から目線だと思われる可能性があるので、控えた方が良いでしょう。
「新任地」を使った例文
・『新任地で大きく活躍される様に祈っています』
・『新任地に着いたらまずは自分の職務を確認したい』
・『新任地でも今ぐらい人間関係が良いことを願っている』
・『これから行く新任地では大きく期待されているらしいので身が引き締まる』
・『君なら新任地でもトップセールスになれると思っているよ』
「新任地」の類語
「転勤先(てんきんさき)」
「同じ会社で勤務地が変わった先のこと」という意味です。
「異動先(いどうさき)」
「職場での地位、勤務する部署などが変わること」という意味です。
「新任地」の対義語
「古巣(ふるす)」
「古くなった鳥の巣」から転じて「前住んでいたり、属していたりした所」という意味です。
まとめ
今回は「新天地」と「新任地」について紹介しました。
「新天地」は「新しく活躍する場所」、「新任地」は「仕事の為引越しする先の場所」と覚えておきましょう。