「ひよる」と「チキる」の違いとは?分かりやすく解釈

「ひよる」と「チキる」の違いとは?分かりやすく解釈新語・ネット語

「ひよる」「チキる」はどちらも情けない様子を表す言葉です。

この2つの表現は具体的にどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「ひよる」「チキる」の違いを解説します。

「ひよる」とは?

「ひよる」とは、「意見や態度を明確に示さないまま都合のよいほうにつこうとすること」を意味する言葉です。


「ひよる」の使い方

「ひよる」は漢字で「日和る」と書きます。

日和るは「日和」の動詞形で、元々は空の天気を表す言葉でしたが天気の良し悪しを見極めることから転じて「物事の情勢や流れを見極める」という意味で使われるようになり、さらに転じて「状況を見定めて有利な方につこうとする」という図々しく都合のいい振る舞いを表す意味で使われるようになった表現です。

一般的には強い相手を前にしてコロッと態度を変えて仲間に加わったり損得で意見や態度を簡単に変えたりするような人として情けない態度を表します。


「チキる」とは?

「チキる」とは、「意気地のない弱腰な態度になること」を意味する言葉です。

「チキる」の使い方

「チキる」とは「チキンになる」の略語です。

チキンとは英語のスラングで「臆病者」を意味し、日本語では「ヘタレ」「腰抜け」にあたる表現です。

日本では映画「バックトゥザフューチャー」内で使われたことをきっかけに広がったスラングで、チキンと呼ばれても仕方がないような態度をとることを「チキる」といいます。

急に弱気になったり軟弱な態度を見せたりすることを表し侮蔑の意味を含みます。

「ひよる」と「チキる」の違い

「ひよる」は強者の側につくことを意味するのに対し「チキる」は弱腰な態度を意味するという違いがあります。

どちらも情けない態度ですが世渡り的な意味合いで使うのが「ひよる」、メンタルの弱さを表すのが「チキる」という違いです。

まとめ

「ひよる」「チキる」はどちらも褒められた態度ではありません。

表している意味は全く異なりますが人に対して使うと挑発や軽蔑と取られかねないので注意しましょう。