この記事では、「テンパる」と「パニクる」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「テンパる」と「パニクる」の違い
「テンパる」という言葉は、「緊張によって心に余裕がなくなり焦っていること・我を忘れて思考力が低下すること」を意味しています。
「テンパる」に対して「パニクる」のほうは、「想定外の出来事でパニックを起こしてわけが分からなくなること・落ち着きを失い混乱すること」を意味している違いがあります。
「テンパる」は「キャパオーバー・緊張で心の余裕や思考力を失うこと」であり、「パニクる」は「予想外のことで落ち着きを失って取り乱すこと(パニックになること)」である違いを指摘できます。
「テンパる」と「パニクる」の使い方の違い
「テンパる」と「パニクる」の使い方の違いは、「テンパる」は「緊張・キャパオーバーで思考力が低下して対応がフリーズすること、一杯一杯になること」を意味して使われますが、「パニクる」のほうは「意外なことがあってパニックになること(慌てて取り乱すこと)」を意味して使われる違いがあります。
例えば、「みんなの前で発表する時にテンパりました」のほうが「パニクりました」よりも、「緊張感による思考力の低下・頭が真っ白の状態」といった意味のニュアンスが強くなります。
「テンパる」と「パニクる」の英語表記の違い
「テンパる」を英語で表記すると、以下のようになります。
“I don’t have it in me to~”“I don’t have the headspace to~”(一杯一杯で~できない・テンパって~できない)
“freak out”(余裕のない大変な状態になる・テンパる)
「テンパる」に対して「パニクる」を英語で表記すると、以下のようになります。
“panic”(パニックになる・パニクる)
“be confused”(混乱する・パニクる)
上記のように、「テンパる」の英語表記は“freak out”などで、「パニクる」の英語表記は“panic”などであるという違いを指摘することができます。
「テンパる」の意味
「テンパる」というスラングは、「緊張・キャパオーバーによって心に余裕がなくなり焦ること」や「頭が真っ白になり思考力が低下すること・余裕を失って対応がフリーズすること」を意味しています。
「テンパる」の原義は、「後一つの牌(はい)が揃えば上がれる状態」を意味する「麻雀(マージャン)の聴牌(てんぱい)」にあります。
「テンパる」の使い方
「テンパる」という言葉は、「緊張・不安・頭脳の容量オーバーなどによって、心の余裕がなくなり思考力が低下すること」を意味して使うという使い方になります。
例えば、「一度にたくさんの仕事を押し付けられたので、さすがにテンパりました」や「テンパらないように深呼吸をしてから本番のテストに臨みます」などの文章で使えます。
「テンパる」を使った例文
「社長の前でプレゼンをした時にはテンパりました」「私はテンパりやすい性格なので、本番前に十分な準備をしておきたいと思います」「大好きな先輩の前でテンパってしまって、恥ずかしい発言をしてしまいました」「寝不足で疲れている時は、仕事量のキャパがオーバーしてテンパりやすくなります」「彼はテンパってしまうと何をするのか分からないので注意が必要です」
「テンパる」の類語
「テンパる」の類語には、「思考停止する・頭が真っ白になる・フリーズする・固まる・上の空になる」などがあります。
「テンパる」とは「緊張などで思考停止したり、頭が真っ白になってフリーズすること」を意味しています。
「テンパる」の表現には、「緊張・キャパオーバーによって心身が固まって上の空になる、適切な対応ができなくなる」の意味合いもあります。
その意味から、「テンパる」と類似の意味を持つ類語として、「思考停止する・頭が真っ白になる・フリーズする・固まる・上の空になる」が挙げられます。
「テンパる」の対義語
「テンパる」の対義語には、「余裕がある・冷静沈着・集中している・適切な対応ができる」があります。
「心の余裕がなくなって適切な対応ができなくなる」を示す「テンパる」と反対の意味を持つ言葉には、「心に余裕があって集中している・冷静沈着で落ち着いている・落ち着いていて適切な対応ができる」などを想定することができます。
その意味から、「テンパる」と反対の意味を持つ対義語として、「余裕がある・冷静沈着・集中している・適切な対応ができる」を挙げることができます。
「パニクる」の意味
「パニクる」というスラングは、「想定外のことが起きて、パニックになり混乱すること」を意味しています。
「パニクる」とは、「思ってもいなかったことが起きて慌てふためくこと」や「何が何だか分からなくなって混乱すること」を意味している言葉なのです。
「パニクる」の使い方
「パニクる」の使い方は、「想定外の物事が起きて、混乱したり慌てふためいたりすること」を意味して使うという使い方になります。
例えば、「先輩が交通事故に遭ったという連絡を受けてパニクりました」や「パニクらない方法を考えています」などの文章で使うことができます。
「パニクる」を使った例文
「想定していなかった質問をされてパニクりました」「生き別れになっている妹がいると聞かされてパニクりました」「本番のプレゼンでパニクらないように、あらかじめ話す内容を箇条書きのメモにまとめました」「私は決まっていたスケジュールが変更されると、パニクることが多いのです」「パニクりやすい性格の人は、入試・採用面接などの緊張しやすい場面が苦手なのです」
「パニクる」の類語
「パニクる」の類語には、「パニックになる・混乱する・慌てる・狼狽する(ろうばいする)・困惑する」などがあります。
「パニクる」という言葉は、「想定外の物事に対してパニックになり混乱すること・慌てふためいて狼狽すること」を意味しています。
「パニクる」には、「どうしていいか分からなくなり困惑したり狼狽したりすること」といった意味合いもあります。
そのことから、「パニクる」と類似の意味を持つ類語として、「パニックになる・混乱する・慌てる・狼狽する・困惑する」が挙げられます。
「パニクる」の対義語
「パニクる」の対義語には、「落ち着く・冷静になる・平静になる・秩序を取り戻す・理性的になる・論理的に考える」などがあります。
「パニクる」は「想定外のことに混乱して落ち着きを失うこと、慌てふためくこと」を意味しているので、それと反対の意味を持つ言葉には、「冷静(平静)になって落ち着く」や「理性的(論理的)に考えて秩序を取り戻す」などを考えることができます。
そのことから、「パニクる」と反対の意味を持つ対義語として、「落ち着く・冷静になる・平静になる・秩序を取り戻す・理性的になる・論理的に考える」を挙げることができます。
まとめ
「テンパる」と「パニクる」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「テンパる」と「パニクる」の意味・使い方・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。