この記事では、「タイアップ」と「コラボ」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「タイアップ」と「コラボ」の違い
「タイアップ」とは、協力・提携して物事を行うことです。
「コラボ」はコラボレーションの略で、異なる分野の人や団体が協力して制作をすること、またその制作されたもののことです。
「タイアップ」は、協力・提携するもの同士がどのような関係なのか意味に含まれていませんが、「コラボ」は協力するものが異なる分野の人・団体です。
また、「タイアップ」は協力・提携して物事を行うことで、行うことが制作と限定されていません。
それに対し「コラボ」は協力して行うことが制作です。
また、その作られたものもいいます。
「タイアップ」と「コラボ」の使い方の違い
協力・提携して行うことには「タイアップ」という言葉を広く使うことができます。
協力することでも、協力するものが違う分野の人や団体で、協力をして制作をすることには「コラボ」を使用します。
「タイアップ」と「コラボ」の英語表記の違い
「タイアップ」は英語で“tie up”と表記をします。
「コラボ」はコラボレーションの略で、英語で“collaboration”と表記をします。
「タイアップ」の意味
「タイアップ」は、協力・提携をして物事を行うことです。
「協力」には、力をあわせて物事を行うことという意味があり、「提携」には、互いに助け合う、一緒に物事を行うことという意味があります。
力をあわせる、一緒にという意味が含まれているため、「タイアップ」は2人以上や2団体以上が力をあわせて一緒に物事を行う意味が含まれていることになります。
商業施設とある企業が協力をして美術展を開催しました。
2つのものが一緒に力をあわせて行っているので、このことは「タイアップ」といえます。
テレビ番組と花屋が協力をして、視聴者に花のプレゼント企画を行いました。
これも2つのものが一緒に力をあわせて行っていることなので「タイアップ」といえます。
「タイアップ」の使い方
協力・提携して行うことに使われます。
どのような分野のもの同士なのか、どういったことをするのかは意味に含まれておらず、幅広く使用できます。
あるアニメに同じ放送局で放送されるドラマの出演者が、声として出演しました。
これはアニメとドラマの「タイアップ」といえるでしょう。
ブロガーと企業が提携をして、ブロガーに自身のブログに企業の商品のPR記事を書いてもらうことを「タイアップ広告」といいます。
動画などでも「タイアップ広告」があります。
「タイアップ」を使った例文
・『タイアップ商品が発売されることになった』
・『コンビニと飲食店がタイアップをしたデザートが登場』
・『タイアップした曲を紹介する』
・『毎年各企業とタイアップをしている』
・『タイアップして商品開発を行う』
「タイアップ」の類語
「提携」「協力」が類語です。
「タイアップ」の対義語
ピッタリな対義語はありませんが、強いて言えば「自立」です。
他からの支配を受けずに存在するという意味があります。
「コラボ」の意味
「コラボ」とは、違う分野の人や団体が協力して制作すること、またその制作したもののことです。
小学生と洋菓子店は、まったく違う分野の人です。
ある洋菓子店が小学生からアイデアを募集し、その中から選んだアイデアを洋菓子店が形にしました。
違う分野の人が協力をして、お菓子というものを制作しているので、「コラボ」ということができます。
干物とフレンチは、食という点では共通点がありますが、分野が違います。
干物とフレンチが協力をして何かを作ったら、それは「コラボ」といえます。
「コラボ」の使い方
人や団体が協力して制作することに使用をします。
協力をしているので、2人や2団体以上がかかわっていることになり、1人で制作することには「コラボ」とはいいません。
協力する人や団体は異なる分野です。
アニメとカフェ、スポーツメーカーとキャラクター、カバン店と眼鏡店など、さまざまな組み合わせがあります。
「コラボ」を使った例文
・『アニメとステーキ店がコラボしたメニューを期間限定で提供』
・『コラボした商品が話題となる』
・『コラボをしてイベントを開催することになった』
・『有名人とコラボしたTシャツが話題となる、すぐに完売した』
・『さまざまな分野の人とコラボする』
「コラボ」の類語
「協力」が類語です。
「コラボ」の対義語
ピッタリな対義語はありませんが、強いて言えば「独自」が対義語です。
自分一人であるさまという意味があります。
「独自商品」というと、他とは関係なく自分だけで作った商品という意味になります。
まとめ
「○○と○○がタイアップ」「○○と○○がコラボ」など、同じような使われ方をしており、協力という点では同じものの、2つの言葉が意味するものは違います。