この記事では、「銘打つ」と「名打つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「銘打つ」とは?
特別に名前を掲げる、刀剣や器などに製作者の名前を刻むことなどを指す言葉で、特別であることを強調する使い方もされます。
カローラという自動車に対してカローラアクシオというサブネームは銘打つというシチュエーションの説明に使いやすい例ですが、実際には再びカローラと銘打っています。
この場合ブランドイメージの若返りなどをアクシオを銘打つ時に意識し、カローラに戻すときにはブランドの強固さを意識して銘打ったものと考えられます。
ゲームではドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなど、ナンバリングタイトルとも呼ばれる、ドラゴンクエスト11のように数字を銘打ったもののほうが特別、または王道の製品というイメージがあり、ドラゴンクエストモンスターズなどは世界観を活かしつつ新しい楽しみ方を提供するといった意図で銘打ったものとなっています。
自動車では名前が変わらず新製品になるということが多々ありますがこの場合銘打つということは行われませんが、キャッチフレーズを設定するということはあります。
生まれたばかりの子供の名前は銘打つとは言いません。
主演公演などでは銘打つという言葉が使われます。
「名打つ」とは?
銘打つの誤記と考えられる言葉で名前を強く押し出す、刀剣、器などに名前を刻むなどの意味であると考えられますが、名は名前という意味合いなのに対し、銘は石碑や器物などに事物の功績をたたえ、来歴などをしるしたもの。
という意味になるため、刻む、記すという意味合いがより強くなっていると言えるでしょう。
字が似ていて意味合いも遠くないところが間違えてしまう理由ですが、銘板という言葉が銘を彫り込んだ主に金属の板という意味があるなど、銘という言葉は名前そのものではなく、名前を記したものというところで判断すると良いでしょう。
「銘打つ」と「名打つ」の違い
「銘打つ」と「名打つ」の違いを、分かりやすく解説します。
「名打つ」は「銘打つ」の誤記となっているケースが多く、「名打つ」と書いてあった場合字は間違っていますが意図としては特別に名前を掲げる、刀剣や器などに製作者の名前を刻むことなどということになります。
ただし間違いではあり、使うべき言葉ではありません。
銘打つという言葉は問題なく使える言葉で、刀剣や石像などに刻みこむもの以外にはイベントの名前を変えるというシチュエーションなど命名に対しての意気込みがある際に銘打つという言葉が使えます。
まとめ
銘打つという言葉は名前を掲げる、名前を刻むなどの意味で、名前をつける作業とは違ったニュアンスとなっています。
掲げるという意味ではイベント名や作品名などに対して使うことがあり、パートIIのようなものでも銘打つという言葉は使え、そこにも意気込みは含まれています。
名打つは誤記であるため使う必要はありません。