日本語には様々な接続詞が存在します。
言葉の意味が曖昧な状態のまま使っていては、文章の読み書きの際に理解できないということも起こりかねません。
この記事では、「及び」【およ-び】、「且つ」【か-つ】、「又は」【また-は】の違いを分かりやすく説明していきます。
「及び」【およ-び】とは?
「及び」とは、複数の事柄を並べて挙げることを指します。
英語の“and”の役割を担っており、「A及びB」と表記する際は「AもBも」というように両方の事柄について言及することができます。
文章中で使う際は、複数の事柄をただ並べるのではなく「及び」を用いることで、文章のまとまりがでてスッキリとした印象を与えることができます。
「及び」の例文
・『1、2、及び3グループの皆様はこちらにお集まりください』
・『教科書及び筆記用具を忘れずにお持ちください』
「且つ」とは?
「且つ」【か-つ】は、二つの事柄が並行して行われていることを指す言葉です。
「A且つB」と表記することで、「Aの事柄+Bの事柄」というように、互いに矛盾なく独立した文章を、「且つ」を用いることで一つにまとめることが可能です。
また、もう一つの意味として、ある事柄に他の事柄が加わることを指します。
「A且つB」と表記することで、「AにBという要素が加わる」ことがわかります。
より文章を強調したいときには「尚且つ」を用いることで、さらにプラスの要素がわかりやすくなります。
「且つ」の例文
・『丁寧且つ迅速に仕事をこなさなければいけません』
・『子どもは良く学びます。且つよく遊びます』
・『安全で尚且つ新鮮な野菜はとてもおいしいです』
「又は」【また-は】とは?
「又は」とは、どちらか一つを選択する際に使います。
英語の“or”の役割を担っているため、「A又はB」のように比較するものを挙げて、「AかBのどちらか」というように選択する文章内で使います。
「又は」の例文
・『和食又は洋食どちらが好きですか』
・『ジュース又はお茶をお持ちしますが、どうされますか』
「及び」と「且つ」と「又は」の違い
この3つは、意味合いが似ているためかよく混同して使われることが多いです。
そのため、正しい意味を理解することが使いこなす上で必要です。
特に、「及び」と「又は」は使い方が似ていますが「及び」は複数の事柄を挙げる際に使い、「又は」は複数あるうちの一つを選ぶように選択の要素があります。
「且つ」は複数の事柄が並行している時、また事柄が加わる際に使うことができます。
どれも複数の事柄に対して用いることができ、文章をまとめる作用があります。
ビジネスシーンや文章が多くなってしまう場面では、積極的に使うことでスッキリとした印象を与えることができます。
まとめ
接続詞を正しく使えるようになると、文章が読みやすくなり会話にも説得力が生まれます。
意味や使い分けを理解し、使いこなしましょう。