「誠意」と「真心」と「思いやり」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「誠意」と「真心」と「思いやり」の違いとは?生活・教育

誠意を以って?真心を以って?思いやりを以って?
自分の気持ちを表現する際に、どの言葉を用いるのが適切なのか戸惑った方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「誠意」「真心」「思いやり」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「誠意(せいい)」の意味とは?

「誠意」とは、「嘘いつわりのない心」「私利私欲を排して、正直かつ熱心に取り組もうとする心」を意味する言葉です。

「嘘いつわりのない心」という意味では、後述する「真心」と同じ意味の言葉となりますが、「真心」が個人間で使用されているのに対し、「誠意」は個人間のみならずビジネスシーンでも頻繁に使用されています。


「誠意」を使った例文

・『どんな仕事にも誠意を以って取り組むよう心掛ける』
・『言葉だけはなく、行動で誠意を示してほしいものだ』
・『会社の誠心誠意を尽くした対応が、後に世間から評価を得ることになる』
・『あの政治家の謝罪の態度には誠意が一切感じられない』


「真心(まごころ)」の意味とは?

「真心」とは、「嘘いつわりのない心」「相手のことを思い量った心」という意味の言葉です。

先述した「誠意」と同じような言葉ですが、「誠意」が日常会話としてもビジネスシーンでも用いられるのに対し、「真心」は基本的に日常会話で用いられることが多く、ビジネスシーンでの使用はあまり目にしません。

「真心」を使った例文

・『相手のために真心を込めて手料理を作った』
・『彼女のために真心を込めたプレゼントを選んだ』
・『値段よりも真心が込められたプレゼントのほうが嬉しい』
・『真心を尽くして、相手をもてなす』

「思いやり」の意味とは?

「思いやり」とは、「他者のために気を遣い、同情したり配慮する心」を意味する言葉です。

先述した「誠意」「真心」「嘘いつわりのない心」を表しているのに対し、「思いやり」「相手に対する心づかい」を表しています。

例として、『誠意を以って相手に接する』・『真心を以って相手に接する』が『嘘いつわりない心で相手に接する』というニュアンスに対し、『思いやりを以って相手に接する』は『相手の気持ちや望みに配慮して、相手に接する』というニュアンスになります。

「思いやり」を使った例文

・『あの人は思いやりがあって、細かいところに気が回る』
・『顧客に対する思いやりを持ったサービスに、思わず感心してしまった』
・『思いやりのあるリーダーに恵まれ、仕事が楽しく感じる』
・『思いやりのない人は誰からも愛されない』

まとめ

「誠意」とは、「嘘いつわりのない心」「私利私欲を排して、正直かつ熱心に取り組もうとする心」を意味する言葉です。

「真心」とは、「嘘いつわりのない心」「相手のことを思い量った心」という意味の言葉です。

「思いやり」とは、「他者のために気を遣い、同情したり配慮する心」を意味する言葉です。

「誠意」「真心」はほぼ同義語ですが、「誠意」はビジネスシーンでも多く使われています。