この記事では、「摂食」と「捕食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「摂食」とは?
「摂食」の概念は、体内に食物を取り入れることなんで人間で言えば、調理した食べ物を体内に取り入れる行為である食べる行為です。
食べられる側の状態が、調理や一応食べることができる状態にある場合が、「摂食」になります。
「捕食」とは?
「捕食」は、捕まえたものを自らの栄養にして生きるために食べる行為です。
人間の場合、食べ物を捕まえるという行為をせずとも食事をとることが可能ですが、動物の場合、食べ物になる動物を捕獲する必要があり、捉えたものを食べるのが「捕食」になります。
なお、「捕食」という行動をとるのは、動物や植物から栄養を取りエネルギーに変える生物になり、人間も同様に、「捕食」という行為を一応とることができる存在です。
「摂食」と「捕食」の違い
両者の違いは、食べるという行為が、獲物を捕らえる必要がないかあるかです。
「摂食」は食物を体内に取り込む行為なので食物は調理したものでもよいわけです。
一方、「捕食」は捕まえたものを食べるので調理という概念はないです。
「摂食」の例文
・『摂食の概念には、食物を食べやすく加工するという概念がある』
この例は、「摂食」という行為が食物を食べやすく加工することを意味するという例です。
というもの、「摂食」は、動物の場合は、えさとなる物を加工してから動物に与えるとしますので、食べやすくしています。
たとえば、牛のエサも、食べやすいサイズに加工すれば、「摂食」になります。
「捕食」の例文
・『捕食という行動は、捕まえた物を飲み込んで初めて成立する』
この例は、「捕食」というものが捕まえた獲物を飲み込んでから初めて成立するという例です。
なので、捕まえた物が逃げ出した場合、「捕食」は成立せず、ましてや飲み込まれた側が頑張って飲み込もうとしている側から抜け出した場合も「捕食」は成立しません。
まとめ
「摂食」については、体内に食物を取り込むという意味なんですが、それと同時に体内に取り込むべく食物の加工が許されています。
なので、動物の場合は、牛であれば、えさを加工して食べやすくしたり、日持ちするよう加工することが許されており、そうしたものを食べさせると「摂食」です。
一方、「捕食」は捕まえて食べる行為で飲み込んで初めて「捕食」が成立しますので、捕まえた時点で獲物が逃げる、もしくは、飲み込んでから獲物が暴れて吐き出してしまい、獲物に逃げられた場合、「捕食」は不成立になります。
ちなみに、「捕食」は捕まえた物を飲み込む行為になるので調理するという概念や加工して食べやすくするという概念はありません。
よって人間の食事の場合、「捕食」になるかと言われるとなりません。
ですが、赤ちゃんのなんでも飲み込んでみようとする行為は、「捕食」になるので「捕食」は一応栄養を取るために食べる行為でありますが、それと同時になんでも飲み込んでみようとすることでもあるのです。
例を挙げれば、ワニや蛇がまさに飲み込んでみようの精神で、「捕食」になります。