この記事では、「接する」と「触れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「接する」とは?
「接する」は「せっする」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ひとつのつながりなること」という意味で、違うものをつないでひと続きにすることです。
2つ目は「他のものに身体の一部がさわること」という意味で、人の身体や物の一部が他のものにくっつくことです。
3つ目は「人と顔を合わせたり関係を築くこと」という意味で、人とつながりを持つことです。
4つ目は「あるものごとと遭遇する」という意味で、偶然出会うことです。
5つ目は「非常に近い位置にある」という意味で、くっつくほどの近さにあることです。
上記に共通するのは「ひと続きにつながる」という意味です。
「接する」の使い方
「接する」は動詞として「接する・接した」と使われたり、副詞として「動物と接して心が豊かになる」などと使われます。
基本的に、違うもの同士がくっついてひとつのつながりになることや、人と人とがつながりを持つことに使われる言葉です。
「触れる」とは?
「触れる」は「ふれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものが他の物にすこしだけくっつく」という意味で、違うものどうしが軽くくっつくことです。
2つ目は「少しだけ見たり、耳にすること」という意味で、ちらっと見かけたり、大まかな噂が耳に入ることです。
3つ目は「あることを話題にする」という意味で、問題となることに言及することです。
4つ目は「規則や法律に反する」という意味で、禁止されている事項kに該当することです。
5つ目は「人の感情を強く刺激すること」という意味で、ある感情のスイッチが入る状態のことです。
上記に共通するのは「瞬間的にくっつく」という意味です。
「触れる」の使い方
「触れる」は動詞として「触れる・触れた」と使われたり、副詞として「折に触れて思い出される」などと使われます。
基本的に、あるものが他のものに瞬間的にくっつくことや、少しだけ働きかけることに使われる言葉です。
「接する」と「触れる」の違い
「接する」は「違うもの同士がくっついてひとつのつながりになること」「人と人とがつながりを持つこと」という意味です。
「触れる」は「あるものが他のものに瞬間的にくっつくこと」「少しだけ働きかけること」という意味です。
「接する」の例文
・『船が川岸の桟橋に接する』
・『軽く接するだけで反応するシステムです』
・『彼女は誰にでも笑顔で接する』
・『軒を接する飲み屋街をはしごする』
「触れる」の例文
・『寒い空気が頬に触れる』
・『学生がタバコを吸っている姿が人の目に触れる』
・『折に触れて過去の失敗をからかうのはいじめである』
・『ちょっとしたことが彼の逆鱗に触れる』
まとめ
今回は「接する」と「触れる」について紹介しました。
「接する」は「くっついてつながる」、「触れる」は「瞬間的にくっつく」と覚えておきましょう。